fc2ブログ

ロシア海軍バルト艦隊の駆逐艦ベスパコーイヌイはクロンシュタットで記念艦として展示される



『タス通信』より
2018年5月13日12時15分配信
【駆逐艦「ベスパコーイヌイ」は『愛国者』公園へ加わる為にクロンシュタットへ再配備される】
カリーニングラード、5月13日/タス通信

バルト艦隊海洋曳船は、駆逐艦「ベスパコーイヌイ」カリーニングラード州バルト艦隊主要基地バルチースクからクロンシュタットへ連れて行き、その後、同艦は『愛国者』公園の海上支所の水上展示物となる。
日曜日、同艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは報道陣へ伝えた。

「海洋曳船アナトーリー・プチツィンとMB-119は、駆逐艦ベスパコーイヌイのバルチースクから永久停泊場所クロンシュタットへの曳航操作を、スケジュールよりも早く完了しました」
彼は話した。

マルトフは、曳航指揮官アンドレイ・クズネツォフ1等海佐率いる艦船グループが、基地間移動の枠組みにおいてバルチースクからクロンシュタットまでの約800海里を3日で走破した事を説明した。

以前に伝えられたように、沿バルト造船工場『ヤンターリ』(『統合造船業営団へ加入』)と乗組員は、著名なロシア駆逐艦を博物館化し、『愛国者』公園へ移動させるための準備を行なった。
「ベスパコーイヌイ」の船体からスクリュー軸が取り外され、艦が常時乗組員により整備される事無く水上へ滞在出来るようにする為、船体自体は水密化及び塗装された。

駆逐艦「ベスパコーイヌイ」は1988年に『A.A.ジダーノフ記念第190工場』(現『北方造船所』、サンクトペテルブルク)で起工され、1990年に艦は進水し、1992年2月11日にバルト艦隊へ加入した。
艦隊の戦闘編制への在籍時、様々な種類の戦闘訓練において、何度もバルト艦隊の連合部隊、更には全海軍で最良と認められた。
駆逐艦「ベスパコーイヌイ」ロシア海軍の様々な訪問記録を作った:その乗組員は、1994年のブリテン女王サンクトペテルブルクへの訪問を保障し、ロシア大統領から表彰状を授与された。
何度も国際海軍演習へ参加し、多くの外国を訪問した。

プロジェクト956「サルイチ」駆逐艦『北方計画設計局』により開発された。
最大長は156.5メートル、幅17.2メートル、速力32ノット、満載排水量は、ほぼ8000トン、自立航行期間は30日。
艦は、砲、対艦有翼ミサイル発射装置、反応爆雷装置、高射ミサイル複合体「シチーリ」、魚雷発射管で武装している。
駆逐艦は艦上にヘリコプターKa-27を搭載できる。



18-0513a.jpg
[ソブレメンヌイ級15番艦ベスパコーイヌイ]

プロジェクト956駆逐艦の15番艦「ベスパコーイヌイ」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『A.A.ジダーノフ記念工場』(現『北方造船所』)で1987年4月8日に起工され、1990年6月9日に進水し、1992年2月11日にロシア海軍へ納入され、同年2月29日に聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催し、正式に就役しました。

当初、「ベスパコーイヌイ」太平洋艦隊への配備が予定されていたのですが、1992年1月29日には黒海艦隊へ転属し、同年8月24日には更にバルト艦隊へ転属しました。

1995年、1996年、1997年には、3年連続でバルト海NATO諸国海軍合同演習『BALTOPS』ロシア海軍を代表して参加しました。
1995年6月にはデンマークポーランドを訪問しました。

1998年7月にはブリテン、ベルギー、ネーデルラントを訪問しました。

1999年5月にはスウェーデン、デンマーク、ドイツ、ポーランドを訪問し、NATO諸国海軍合同演習『BALTOPS-1999』へ参加しました。

2001年にはNATO諸国海軍合同演習『BALTOPS-2001』へ参加しました。

2004年6月末にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍兵器展示会『IMDS-2004』へ出展されました。
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その1]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その2]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その3]
[ソブレメンヌイ級駆逐艦ベスパコーイヌイ・その4]

2000年代末以降は予備役となり、もはやバルチースクから出航する事も無くなりました。
[ロシア海軍駆逐艦「ベスパコーイヌイ」をブロガーが訪れた]

2016年9月にはカリーニングラード『ヤンターリ』造船所へ移動し、博物館として永久保存する為の船体等の修復が始まりました。

2018年春には改装工事を完了し、5月13日には永久展示場所となるクロンシュタットへ到着しました。
18-0513g.jpg
今後、「ベスパコーイヌイ」は同地で記念艦として展示されます。
関連記事
スポンサーサイト