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ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グレミャーシチー"乗組員は艦内への居住を準備する

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月15日4時0分配信
【太平洋艦隊の最新コルベット「グレミャーシチー」乗組員は艦への居住を準備する】
ペトロパブロフスク・カムチャツキー、5月15日、インタファクス-極東

カムチャツカで形成された太平洋艦隊最新コルベット「グレミャーシチー」乗組員は、サンクトペテルブルク海軍総合センターでの研修を滞りなく実施し、艦への居住を準備している。
火曜日に太平洋艦隊広報サービスは発表した。

「軍事船員は、この数ヶ月間、艦の構造と、その操作の特殊性について学習しました。
研修は、最新のシミュレーターを用いて実施されました」

声明では、こう述べられた。

乗組員の実地訓練は、バルト艦隊の建造及び修理艦船連合部隊の基地で実施され、既にプロジェクト20385艦の操作経験は著しく蓄積されている。

「研修の過程で太平洋艦隊将兵は、基地における艦の生存への対処(ダメージコントロール)、組織的な対空及び対水中工作防衛の実施への取り組みの中で艦の演習及び訓練へ参加しました。
毎日の艦での組織的な勤務と乗組員の休息、兵装、ユニットおよび機構の規定メンテナンス、艦への兵器の受け入れの問題については、より完全なものとなっております」

声明では、こう述べられた。

広報サービスは、乗組員は試験へ無事に合格し、艦の制御を許可され、近いうちに工場製造者から新たな艦を受け取る事を強調した。

コルベット「グレミャーシチー」は、公開株式会社「海洋工学中央設計局アルマーズ」により開発されたプロジェクト20380コルベットのシリーズである。
排水量は2000トン、乗組員99名。
艦は、近海ゾーンにおいて水上艦及び潜水艦を相手に戦い、更には、海洋上陸作戦において揚陸部隊への砲撃支援を行なう事を意図している。
艦の建造には「ステルス」技術が用いられている。
同プロジェクトには、21の特許が導入され、14のコンピュータ登録プログラム証明が交付された。
艦の物理的フィールドを削減する為、最新の成果が使用されている。



[プロジェクト20380/20385コルベット]
[ステレグーシチー型コルベット(旧ブログ)]
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プロジェクト20385コルベットの1番艦「グレミャーシチー」は、2012年2月1日にサンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で起工されました。
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

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プロジェクト20385プロジェクト20380の改良型であり、兵装が強化されています。
[プロジェクト20385「グレミャーシチー」型コルベット]

20380対艦ミサイル「ウラン」に代わり、20385は対地攻撃も可能な打撃ミサイル複合体「カリブル」を装備します。
[ロシア海軍は2018年1月~3月に46基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]

当初、プロジェクト20385には、ドイツMTU社製のディーゼルエンジンが装備される予定でしたが、ヨーロッパ諸国対ロシア制裁により、その供給は途絶えました。
[ロシアは水上艦用のエンジン供給を拒否したドイツとウクライナの企業を訴える]

この為、設計を変更してロシア『コロムナ工場』ディーゼルエンジン「ディーゼルユニットDDA12000」~が搭載される事になりました。
これは以前のプロジェクト20380と同じエンジンです。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

2016年4月末、『コロムナ工場』ディーゼルエンジンの設置作業が始まりました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの取り付けが始まった]

2016年5月19日までにディーゼルエンジンの設置作業は完了しました。
[ロシア海軍の為の新世代コルベット"グレミャーシチー"へのロシア製ディーゼルエンジンの設置は完了した]

2017年6月30日、「グレミャーシチー」の進水式典が開催されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは進水した]

「グレミャーシチー」は2018年6月に洋上試験を開始し、ロシア海軍への引き渡しは2018年末に予定されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2018年6月に洋上試験を開始する]
[プロジェクト20385コルベット1番艦グレミャーシチーは2018年にロシア海軍へ引き渡される]

就役後、「グレミャーシチー」太平洋艦隊へ配備されます。

「グレミャーシチー」の乗組員は、カムチャツカ太平洋艦隊将兵を中核として編成されており、おそらくはカムチャツカ半島ペトロパブロフスク・カムチャツキー港へ配備される事になるようです。
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プロジェクト20385の2番艦「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工されました。
[プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されており、こちらも太平洋艦隊へ配備されます。

太平洋艦隊は、最終的に合計8隻のプロジェクト20380/20385コルベットの受領を計画しており、この内の半分(4隻)はプロジェクト20385になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊は8隻のプロジェクト20380/20385コルベットを受領する]
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