遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーを訪れた

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月16日13時27分配信
【ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」はパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ到着した】
ロシア海軍の練習艦「ペレコプ」は、本日午前に独立国パプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ到着した。
これは、両国の協同の歴史上初めてのロシア軍艦の寄港である。
それ(ポートモレスビーへの寄港)は5月19日まで続き、その後、練習艦「ペレコプ」はウラジオストクへの承認航路の移動を続ける。
艦上には、現在、ロシア海軍研修-研究センターの海軍兵学校(ピョートル大帝兵学校)の200名以上の第2及び第4コースの生徒が乗っている。
2ヶ月間に及ぶ遠距離航海の目的は、4月1日に始まった黒海から太平洋艦隊への海上実習の継続であり、地理学上の観点からは海軍兵学校の航海の歴史上初めての練習艦「ペレコプ」の移動となる(セヴァストーポリ~ウラジオストク)。
パプアニューギニアの首都へのロシア海軍の艦の滞在プログラムの枠組みにおいて、練習艦「ペレコプ」の航海先任者である海軍兵学校校長ウラジーミル・ソコロフ少将及び練習艦「ペレコプ」艦長の同市市長、同国の軍事指導者への儀礼訪問が行なわれる。
艦の乗組員と海軍兵学校生徒は、休養とポートモレスビーの観光名所の見物の機会を得る。
海軍総司令部の計画に沿った練習艦「ペレコプ」艦上での実習中、海軍兵学校の航海学部の第4コースの生徒の前には自身で航海当直へ就く許可を得る課題が、第2コースの生徒の前には、天体航法を含む航海術理論の実習の確立が有る。

プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になります。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]

2018年3月1日、「ペレコプ」はサンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]
3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]
「ペレコプ」はヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]
その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]

「ペレコプ」は地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。
ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]
4月1日、「ペレコプ」はセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]
翌4月2日にはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る]

4月7日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスエズ運河を通過して紅海へ入った]

4月11日には海賊出没海域であるアデン湾へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアデン湾へ入った]
4月12日にはアデン湾を抜けてアラビア海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはアラビア海へ入った]
「ペレコプ」は、2018年4月18日から22日までスリランカのコロンボ港を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを訪れる]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボへ入港した]
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはスリランカのコロンボを去り、インドネシアのジャカルタへ向かった]
4月29日から5月1日までインドネシアのタンジュンプリオク港(ジャカルタ)を訪問しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはインドネシアのタンジュンプリオク港へ到着した]
その後、5月4日から9日までインドネシア近海で実施された多国籍海軍演習『KOMODO-2018』へ参加しました。
【多国籍海軍演習『KOMODO-2018』公式サイト】

演習が終わった後、「ペレコプ」はパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはパプアニューギニアの首都ポートモレスビーへ行く]
5月16日、「ペレコプ」はポートモレスビーへ入港しました。
ロシア海軍の艦船がポートモレスビーを訪れるのは、これが初めてになります。
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