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ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンの航行試験が始まった

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『タス通信』より
2018年5月18日15時45分配信
【造船所はロシア連邦国防省の為の給油船「アカデミック・パシン」の航行試験に着手した】
サンクトペテルブルク、5月18日/タス通信

『ネフスキー造船・修理工場』の専門技術者は、ロシア連邦国防省の為に意図されている給油船「アカデミック・パシン」の航行試験に着手した。
金曜日、同社広報サービスは発表した。

「プロジェクト23130中型海洋給油船の建造番号901アカデミック・パシンは、ラドガ湖での工場航行試験へ着手しました。
中型海洋給油船アカデミック・パシンの建造は、ロシア連邦国防省の為の国家契約に沿って行なわれています」

声明では、こう述べられた。

給油船は、積載タンク区域の二重船体を有する単甲板船であり、北方海域を含めて航海できる。
船は、液体貨物(ディーゼル燃料、重油、ケロシン、エンジンオイル、水)及び乾燥貨物の受け入れ、保管、輸送及び移送の為に意図されている。

『ネフスキー造船・修理工場』は、サンクトペテルブルクから40kmのシュリッセリブルク市ネヴァ川左岸に在り、ロシア北西における最古の水上輸送会社の1つである。
1952年から造船に従事している。
海洋及び河川クラスの様々なタイプ及び用途の船の建造と、全ての種類の船の修理を行なっている。



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『ネフスキー造船・修理工場』公式サイトより
【中型給油船プロジェクト23130】

ロシア海軍の為の新たな中型海洋給油船・プロジェクト23130は、2013年5月に建造所を決める為の入札の公募が発表されました。
[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される]

その結果、サンクトペテルブルク近郊のシュリッセリブルク市に在る『ネフスキー造船・修理工場』で建造される事になり、2013年11月に建造契約が締結され、2014年2月末にはプレートカットが始まりました。
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[ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる]

プロジェクト23130中型給油船の1番船「アカデミック・パシン」は、2014年4月26日に『ネフスキー造船・修理工場』で起工されました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは起工された]

2年後の2016年5月26日に進水しました。
[ロシア海軍の為の新型給油船(補給艦)アカデミック・パシンは進水した]

進水後は、造船所の岸壁で艤装工事が進められていました。

2018年3月初頭の「アカデミック・パシン」
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そして2018年5月18日、シュリッセリブルク市のすぐ近くのラドガ湖で航行試験を開始しました。
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ロシア海軍への「アカデミック・パシン」の具体的な引き渡し時期は未だ明らかにされていませんが(おそらくは2018年末)、就役後は北方艦隊へ配備されます。


現在、ロシア海軍給油船(補給艦)で最も新しい船は、1982年9月末に2隻揃って就役したプロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャージマ」「カーマ」(2隻とも北方艦隊所属)ですから、実に36年ぶりの新造船となります。

プロジェクトREF-675中型海洋給油船「ヴャージマ」
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プロジェクトREF-675中型海洋給油船「カーマ」
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準同型船のプロジェクト23131汎用海洋給油船は、クリミア半島ケルチ市ザリフ造船所で2014年12月26日に2隻が同時起工されています。
[クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された]
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