ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提案されている

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月22日1時48分配信
【ロシア第5世代潜水艦「ハスキー」の外観は確定している】
モスクワ、5月22日-ロシア通信社ノーボスチ
第5世代潜水艦「ハスキー」の概念設計と外観の確定は完了し、戦術-技術的特性の立案が行なわれる。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは語った。
「将来の第5世代潜水艦ハスキーの概念設計と、外観の確定を、我々は既に完了しております。
複数のヴァージョンが提案されており、今後は、その中からの最適な選択が控えております」
彼は『イズベスチヤ』紙のインタビューに対し、こう話した。
「現在は、新たな潜水艦の戦術-技術的特性の立案が行なわれています。
プロジェクト"ハスキー"は、未だ軍事機密のままです」
ラフマノフは付け加えた。
第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」の公表されている情報は少ない。
知られているのは、この潜水艦が、2011年2月に初めてメディアが言及した極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」を有する将来ミサイル複合体を搭載するという事である。
予想されているミサイル複合体の符号は3K-22、ミサイル自身は3M22である。
以前、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスクが語ったように、プロジェクト「ハスキー」原子力潜水艦の建造は、『2018~2025年の国家軍備プログラム』に組み込まれている。
【サンクトペテルブルク海洋機械製造局『マラヒート』公式サイト】
[ロシア第5世代多目的原子力潜水艦プロジェクト「ハスキー」]
ソ連/ロシア海軍の攻撃原潜(多目的原潜)を手掛けてきた『マラヒート』機械製造局は、既に第5世代多目的原子力潜水艦「ハスキー」の設計作業に取り掛かっています。
[第5世代多用途潜水艦はステルス性を重視する]
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は複殻式船体となり、排水量は12000トン以下になるだろう]
[ロシア海軍第5世代多用途原子力潜水艦の開発作業は進行中である]
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原潜ハスキー級の開発は進められている]
「ハスキー」級には、現在開発中の極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」が装備されます。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する]
「ハスキー」級には水中無人機が搭載されます。
[ロシア海軍第5世代多用途原潜は水中無人機を搭載する]
「ハスキー」級の建造開始は2020年代前半頃に予定されています。
[ロシア海軍の第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の1番艦は2023~2024年に起工される]
「ハスキー」級の就役期間(寿命)は52年になります。
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の寿命は52年となる]
そして今回、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「ハスキー」級の概念設計は完了し、複数のヴァージョンが提示されていると述べました。
どのようなヴァージョンが提示されているのかは明らかにされていませんが、以前、第5世代多目的原潜はモジュール方式(基本型は攻撃原潜であり、有翼ミサイル区画を挿入すれば有翼ミサイル原潜になる)になると報じられた事が有りますので、おそらくは、このモジュール方式も、複数のヴァージョンの内の1つでしょう。
[ロシア海軍の為の第5世代多用途原子力潜水艦はモジュール方式となる]
更には、旧ソ連海軍の「アルファ」級のような大幅に自動化されたヴァージョンも有るかもしれません。
[ロシア海軍は自動化原潜の建造を検討する]
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