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ロシア海軍の為のプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは進水した


『インタファクス』より
2018年5月25日15時21分配信
【カリーニングラードで大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」が進水した】
モスクワ、5月25日、インタファクス-ロシア

株式会社『沿バルト造船工場ヤンターリ』(『統合造船業営団』へ加入)で建造されている大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」は進水した。
『インタファクス』特派員は伝えた、

大型揚陸艦の進水式典は『ヤンターリ』造船台で開催された。
それには、工場の従業員と、発注主であるロシア連邦国防省、『統合造船業営団』、カリーニングラード州当局の代表を含む招待されたゲストが出席した。

式典のフィナーレとなる会合では、古い海洋の伝統により、艦でシャンパンの瓶が割られた。
艦は、軍楽隊の演奏の下でドックから出て、その後、大型揚陸艦は進水した。

大型揚陸艦「ピョートル・モルグノフ」を建造した工場『ヤンターリ』には、プロジェクト11711のトップ艦「イワン・グレン」の設計初期でのミスを考慮に入れるという差し迫った事情があり、その後の作業で「不要なもの」は除去された。

沿バルト造船工場『ヤンターリ』は2隻のプロジェクト11711大型揚陸艦の建造を進めている。
トップ艦「イワン・グレン」は国家受領試験を完了し、ロシア海軍への引き渡しの準備を行なっている。

2016年2月に建造が始まった「ピョートル・モルグノフ」は、2018年に海軍へ引き渡されなければならない。

それは、同プロジェクトの2番目にして最後の艦である。
ロシア海軍は、それを断念し、より大きな排水量の艦の使用を決定した。

プロジェクト11711大型揚陸艦は、ソヴィエト及びロシア海軍で10数隻が活発な姿を見せていたプロジェクト1171大型揚陸艦の発展型である。
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その上部構造物の大部分は著しく変化している。

プロジェクト11711大型揚陸艦の兵装は、艦載砲AK-630Mである。
(註:記事原文では、汎用艦載砲AK-176Mと一斉射撃火力反応システムA-215「グラード」と書かれているが、これは計画時の兵装であり、実際には装備されていない)
大型揚陸艦の甲板には、1機の捜索救助ヘリコプターKa-27或いは輸送戦闘ヘリコプターKa-29の駐留が意図されている。

プロジェクト11711艦は、艦上に13両の重車両(戦車)或いは36両の歩兵車両或いは装甲輸送車、更には、揚陸強襲部隊の要員を受け入れる事が可能である。



[プロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)]
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プロジェクト11711大型揚陸艦の2番艦は、当初2010年に起工される予定でしたがキャンセルされ、2014年9月に改めて建造が決定されました。
[ロシア海軍の大型揚陸艦イワン・グレン型の2番艦が建造される]

「ピョートル・モルグノフ」と命名された2番艦の為の工事は2014年12月から始まりました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフの建造が始まった]

2015年6月11日、「ピョートル・モルグノフ」の起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]

その後、屋外造船台で船体の組み立てや上部構造物の取り付けなどが進められました。


そして起工から約3年を経た2018年5月25日に進水しました。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは2018年5月下旬に進水する]
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現在の所、「ピョートル・モルグノフ」は2018年末にロシア海軍へ引き渡される予定です。


プロジェクト11711大型揚陸艦の建造は2隻(イワン・グレン、ピョートル・モルグノフ)で終了する予定です。
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]

その後は、より大型の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造へ移行します。
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]
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