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ロシア海軍黒海艦隊の為の新型掃海艦イワン・アントノフは2018年9月に黒海へ回航される

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月29日19時3分配信
【最新の対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は9月に黒海艦隊の恒久駐留場所へ到着する】

今年の第3クオーター(7月-9月)、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で建造されている最新のプロジェクト12700対機雷防衛艦「イワン・アントノフ」は、黒海艦隊の恒久駐留場所への移動を行なう。

艦の移動は、バルト海での試験を完了した後に実行され、機雷掃海艦の新たな基地への移転の長年の実地経験に沿って内陸水路(河川)経由で行なわれる。
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内陸水路の移動には曳船が使用され、ヨーロッパを周回してバルト海から黒海へ移動するのに比べ、最も経済的であり、更には、艦の動力装置の耐用期間の余力の保持し、短期間での基地移動を可能にする。

プロジェクト12700対機雷防衛艦は、新世代の機雷掃海艦である。
トップ艦「アレクサンドル・オブホフ」の運用経験により、同プロジェクト艦の多機能性と、その性質は基地掃海艦として、そして海洋掃海艦として適用できる事が示されている。



[プロジェクト12700アレクサンドリト掃海艦]
ロシア海軍新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。
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プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』で起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役しました。
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]

プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]

その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水は延期されました。


プロジェクト12700の3番艦の船体形成作業は2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]

2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された]

2018年4月25日、3番艦「イワン・アントノフ」は、2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」よりも先に進水しました。

[ロシア海軍のアレクサンドリト級掃海艦3番艦イワン・アントノフは進水した]

今後、「イワン・アントノフ」は、2018年9月末までにロシアの内陸水路経由でサンクトペテルブルクから黒海へ回航されます。

10年前の2008年7月末、同じ内陸水路経由で就役前のプロジェクト02668「アガート」海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」黒海へ回航されています。
(2009年1月17日に就役)
[新型掃海艦ヴィツェ-アドミラル・ザハリン、黒海艦隊へ]
[ノヴォロシースクの掃海艦「ヴィツェ-アドミラル・ザハリン」]

「イワン・アントノフ」は、今年(2018年)末にロシア海軍への引き渡しが予定され、就役後は黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト12700の4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工されています。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフはサンクトペテルブルクで起工された]

プロジェクト12700の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

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現在までにプロジェクト12700対機雷防衛艦は、サンクトペテルブルク『中部ネヴァ川造船工場』でのみ建造されていますが、今後は極東方面でも建造されます。
[ロシア海軍の為のプロジェクト12700対機雷防衛艦(掃海艦)は極東(コムソモリスク・ナ・アムーレ)でも建造される]
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