ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは日本海で演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア沿海地域情報供給部(ウラジオストク市)発表
2018年6月19日4時37分配信
【太平洋艦隊の駆逐艦「ブイストルイ」は演習中に仮想敵艦支隊への攻撃へ取り組んだ】
第1段階において、基地掃海艇BT-245及びBT-256を含む掃海艦艇グループは、駆逐艦が主要基地から出航する際の掃海を行ない、先導を保障した。
戦闘訓練射爆場の1つで太平洋艦隊将兵は、航空隊の遠距離対潜航空機Tu-142が仮想敵側を演じ、対空防衛演習を実施した。
海上移動の際に乗組員は艦のダメージコントロール演習を行ない、更に船員は、人員の救助と艦上での治療活動を、より完全なものとした。
本日、「ブイストルイ」は、2隻のロケット艇R-29とR-261で構成される戦術艦艇グループと協同で、水上艦支隊への主要ミサイル複合体による組織的な打撃へ取り組んだ。
演習中に駆逐艦は電波電子妨害の設置を行なった。
駆逐艦は海上での任務遂行を続ける。
今や太平洋艦隊で唯一稼働状態に在るプロジェクト956駆逐艦となった「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)は、2015年8月下旬に日本海で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]
その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]
2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]
2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]
2017年3月9日に再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]
2017年3月18日には親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」と一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]
2017年3月28日にも「ワリャーグ」と一緒に出航し、各種防空戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった]
2017年6月25日には他の太平洋艦隊の水上艦と共に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入り、、7月3日に対空防衛演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊主力水上部隊は対空戦闘演習を行なった]
2017年7月4日には超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイとロケット艇2隻は超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]
2017年7月5日に再び宗谷海峡を通過して日本海へ入り、その後、ウラジオストクへ帰投しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の水上艦16隻はラ・ペルーズ海峡を通過して日本海へ入った]
その後の動向は明らかにされていませんが、ウラジオストクの艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールが行なわれていたようです。

2018年6月4日、「ブイストルイ」は出航し、ウラジオストク南方のジェルトゥヒナ島で地上砲撃訓練を実施しました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは地上目標へ130mm連装砲を発射した]
それから2週間後の6月19日、「ブイストルイ」は、基地掃海艇の支援下でウラジオストクを出航し、対空防衛などの演習を実施しました。
ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第165水上艦旅団の第2親衛ロケット艇大隊に所属するロケット艇R-29(2003年9月24日就役)とR-261(1988年12月31日就役)も、「ブイストルイ」と行動を共にしました。
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