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ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルは2020年以降に建造を開始できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年6月20日16時18分配信
【駆逐艦「リデル」の建造は2020年以降に開始できる】
カリーニングラード、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

「リデル」型駆逐艦の建造は、2020年以降に開始できる。
ロシア連邦海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は報道陣へ伝えた。

「設計素案の実行に関し、我々は最終的な決定を採択します。
近い内には技術的解決策が仕上げられ、2020年以降に建造します」

彼は話した。

以前に伝えられたように、駆逐艦「リデル」の草案設計23560(輸出ヴァージョン「シクヴァル」)『北方計画設計局』により開発された、
提示されている艦の全長は200メートル、幅20メートル、排水量は約17500トン。

「リデル」は30ノットの速力を発揮し、最大で90日間に渡る自立航行を行なう事が出来る。
駆逐艦の兵装は、およそ60基の対艦有翼ミサイル、128基の高射誘導ミサイル、16基の対潜誘導ミサイルとなる。



[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

原子炉将来原子力空母と同型になるようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]

「リデル」級駆逐艦は8隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は太平洋艦隊と北方艦隊の為に合計8隻の新世代原子力駆逐艦リデル級を発注する]

『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、ロシアの造船所は、複数(2隻以上)の「リデル」級駆逐艦を同時に建造する事が可能であると発言しています。
[ロシアの造船所はロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級を複数同時に建造できる]

「リデル」級駆逐艦ロシア連邦『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]

「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]


「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦トルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】
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「リデル」級駆逐艦の建造を担当する造船所はサンクトペテルブルク『北方造船所』に決まったようです。
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サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)は設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】

2019年春頃に完成予定の『北方造船所』の新たな船台のサイズは、全長250メートル、幅140メートル、高さ75メートルとの事です。

今までの『北方造船所』の船台では、全長170メートル、幅20メートル、満載排水量12000トンまでの艦船しか建造できませんでした。

新たな船台の完成後、『北方造船所』「リデル」級駆逐艦の建造が可能となります。


以前には「リデル」級駆逐艦の建造開始は2025年になると言われていましたが、今回、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は、2020年以降には建造を開始できると言っています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルは2025年に建造を開始する]
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