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ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2021年に起工される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年6月20日16時5分配信
【ロシア連邦海軍は2021年に新たな揚陸艦の建造開始を予定している】
カリーニングラード、6月20日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍は2021年に新プロジェクトの大型揚陸艦の建造開始を予定している。
ロシア連邦海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は報道陣へ伝えた。

「我が国の大統領により承認された造船プログラムに沿って、海軍は大型揚陸艦の建造を予定しています。
今年に設計局は、この艦の設計作業へ着手します。
その後、設計の完了は、ちょうど2年後になると私共は見込んでおります。
我々は、新たなシリーズのトップ艦を起工できるでしょう」
ブルスク
は話した。

彼は、新プロジェクトの揚陸艦は、公開株式会社『ネヴァ川計画設計局』により開発され、カリーニングラード沿バルト造船工場『ヤンターリ』が建造したプロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」と同様の寸法になる事を指摘した。
水曜日に同艦(イワン・グレン)は聖アンドレイ旗初掲揚式典を開催した。

同時にブルスクは、新たなプロジェクト艦は、新たな風貌の兵器及び機器を受け取り、その航海性能は向上する事を指摘した。



現在、ロシア海軍には、2タイプの大型揚陸艦が合計19隻在籍しています。
その内訳は、1960年代後半から1970年代半ばに建造されたプロジェクト1171(アリゲーター級)が4隻、1970年代後半から1990年代初頭に就役したプロジェクト775/775M(ロプーチャ級)が15隻です。
[ロシア海軍は19隻の大型揚陸艦を有する]

そして現在、プロジェクト1171の拡大発展型に位置づけられるプロジェクト11711大型揚陸艦「イワン・グレン」型が建造されており、1番艦「イワン・グレン」は2018年6月20日に就役しました。
[プロジェクト11711大型揚陸艦の1番艦イワン・グレンはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

将来的には、より大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦「セヴァストーポリ」型の建造が計画されています。
[新世代汎用揚陸艦セヴァストーポリ型]


そして今回、新設計の大型揚陸艦の建造が2021年に開始される事がロシア海軍当局より明らかにされました。

この艦は、おそらくは以前に報じられた8000トン級揚陸艦の事でしょう。
[ロシア海軍の為に新たな8000トン級大型揚陸艦が開発される]

ロシア海軍の各艦隊へ配備されている合計19隻の大型揚陸艦の大半は、既に就役から30年以上が経過しており、今後は、その代替が必要になります。

しかし、全通甲板ヘリコプター揚陸艦「セヴァストーポリ」型(2隻建造予定)とプロジェクト11711大型揚陸艦(2隻建造予定)だけでは、現用の大型揚陸艦全てを代替するには不足しています。

そこで、全通甲板ヘリコプター揚陸艦よりは小さな揚陸艦を新たに設計・建造する事になったようです。
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