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太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフは2020年11月にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2018年6月25日14時47分配信
【6隻の「ワルシャワンカ」の内の最初の2隻は太平洋艦隊へ2020年11月に引き渡される】
タス通信、6月25日

太平洋艦隊の為に意図されている2隻のプロジェクト636.3「ワルシャワンカ」ディーゼルエレクトリック潜水艦は、2020年11月にロシア海軍へ引き渡される。
『アドミラルティ造船所』の年次報告書には、こう記されている。

「中央設計局ルビーンにより開発されたプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦(2隻)は、2020年11月になります」
『アドミラルティ造船所』
の報告書の今年と来年の実現化プロジェクトのリストには、こう記されている。

太平洋艦隊の為に意図されている6隻の潜水艦の内の最初の2隻は、2017年7月に起工された。
これらは、「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」及び「ヴォルホフ」の名を受けた。

以前には、これらの内の1隻目は2019年11月に海軍へ引き渡されると報じられていた。

太平洋艦隊の為に、2022年までに6隻の潜水艦の建造が計画されている。
黒海艦隊の為の最初の6隻の潜水艦シリーズは、2010年から2016年に掛けて建造された。

プロジェクト636.3(ワルシャワンカ)は、第3世代ディーゼルエレクトリック潜水艦に属する。
これは、世界で最も低騒音の1つであると見られている。

これは、20ノットの水中速力の発揮と、およそ300メートルまでの潜航が可能であり、自立航行期間は45日間に達する。

潜水艦の乗組員は52名からなり、その水中排水量は約4000トンになる。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト06363有翼ミサイル「カリブル」は、既にシリアで実戦使用されています。

黒海艦隊「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年12月30日就役)は、2015年12月8日に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

黒海艦隊「クラスノダール」(2015年11月5日就役)は、2017年5月31日と6月23日に地中海東部からシリアISIL施設有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

黒海艦隊「ヴェリキー・ノヴゴロド」(2016年10月26日就役)及び「コルピノ」(2016年11月24日就役)は、2017年9月初頭から地中海東部に滞在し、9月14日、9月22日、10月5日、10月31日、11月3日に有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[地中海東部に滞在しているロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海沿岸のロシア友好国で修理を行なうかもしれない]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]

今後は太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

2017年7月28日に最初の2隻~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」が同時に起工されました。

[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された]

「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」は2020年11月にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
6隻全てが就役するのは2022年になります。

この他、太平洋艦隊所属のプロジェクト877潜水艦の一部も近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は通常動力潜水艦を増強する]
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