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アレクサンドル・モイセーエフ中将はロシア海軍黒海艦隊司令官に任命された

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年6月26日11時10分配信
【アレクサンドル・モイセーエフ中将は黒海艦隊司令官に任命された】

ロシア連邦大統領令により、アレクサンドル・アレクセーヴィチ・モイセーエフ中将は黒海艦隊司令官に任命された。

ロシア連邦英雄アレクサンドル・アレクセーヴィチ・モイセーエフ中将は、1962年4月16日にカリーニングラード州グヴァルジェイスキー地域ボルスコエ集落で生まれた。

A.S.ポポフ記念電波電子海軍高等学校(サンクトペテルブルク市)を1987年に卒業した。

29年以上に渡る北方艦隊原子力潜水艦での士官勤務を経ており、戦闘班の工兵グループから水中ロケット艦の艦長、潜水艦連合部隊司令官、潜水艦部隊司令官のポストに就いた。

北方艦隊での勤務は、北方艦隊参謀長兼第1副司令官のポストをもって終了した。

2017年11月、ロシア連邦軍参謀本部次長に任命された。

2003年、ソ連邦海軍元帥N.G.クズネツォフ記念海軍アカデミーを優等で卒業した。

2011年、ロシア連邦軍参謀本部軍事アカデミーを優等メダルで卒業した。

2011年2月14日、ロシア連邦大統領令により、軍務遂行における勇気と勇敢さの発揮に対し、アレクサンドル・アレクセーヴィチ・モイセーエフ1等海佐はロシア連邦英雄称号を受け、特別な優秀さを示す「金星」勲章を授与された。

2つの勇敢さに対する勲章、「軍における功績」勲章、2級「祖国に対する航跡」勲章、所轄官庁の勲章を授与されている。

前の艦隊司令官アレクサンドル・ヴィクトロヴィチ・ヴィトコ大将は、海軍総司令部の新たな部署での軍務へと向かう。
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記事中でも触れられていますが、アレクサンドル・モイセーエフ提督は原子力潜水艦乗り出身であり、具体的には、北方艦隊戦略用途原子力水中ロケット巡洋艦(戦略原子力潜水艦)で勤務していました。

1997年から2001年まで戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」の艦長を務め、1998年7月7日には弾道ミサイルR-29RMをベースにしたロケット「シチーリ」で、ドイツの人工衛星2基の打ち上げに成功しています。

2007年から2009年まで北方艦隊第31潜水艦師団司令官を務め、2008年9月には、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-44「リャザン」太平洋艦隊への回航の指揮官も務めました。
[デルタIII型戦略原潜「リャザン」、太平洋艦隊へ回航 ]

2011年6月から2012年4月まで北方艦隊潜水艦部隊副司令官を務め、その後、司令官に昇格しました。

2016年4月5日には北方艦隊参謀長、2017年11月22日にはロシア連邦軍参謀本部次長に任命されています。

そして2018年6月、黒海艦隊司令官に任命されました。
ただ、実際には2018年5月上旬から黒海艦隊司令官代行を務めていたようです。

黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将は、ロシア海軍総司令部で勤務するとしか発表されていませんが、おそらくは第1副総司令官になるでしょう。
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