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ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームは黒海で対空防衛演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年7月20日13時27分配信
【黒海艦隊のエアクッションロケット艦「サムーム」は対空防衛の問題へ取り組んだ】

戦闘訓練計画に沿って、黒海艦隊エアクッションロケット艦「サムーム」の乗組員は海上射爆場において、敵の空中攻撃手段からの組織的防衛演習の枠組みで高射射撃を実施した。

更に、速射自動砲を使用して海上浮遊機雷を破壊する訓練が実施された。

これに加え、船員は海上でのダメージコントロール訓練を行ない、小型高速目標による艦への攻撃を撃退した。

エアクッションロケット艦「サムーム」の行動を支援する為、黒海艦隊海上航空隊航空機Su-30補助船が関わった。




プロジェクト1239エアクッションロケット艦の2番艦MRK-17は、『M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で1991年に起工され、1992年10月12日に進水しました。
1992年3月18日に「サムーム」と命名されました。
1992年11月に黒海沿岸のケルチへ到着し、翌1003年3月にはセヴァストーポリへ回航されましたが、この当時、ロシアウクライナ黒海艦隊分割・帰属問題の最中に在った同艦隊では洋上試験を実施するのは無理があった為か、1993年10月に内陸水路経由でゼレノドリスク工場へ戻り、その後、バルト海へ回航され、1994年9月にバルチースクへ到着しました。

1996年12月からは国家受領試験が行なわれ、2000年2月26日にロシア海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。

2002年4月に黒海へ回航され、黒海艦隊第166ノヴォロシースク赤旗・小型ロケット艦大隊へ編入されました。

以後、黒海で行動していた「サムーム」ですが、2014年9月20日にセヴァストーポリを出航し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームは地中海へ行く]

10月17日にギリシャピュロス港を訪れました。
[ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームはギリシャを訪問した]

11月3日、セヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のエアクッションロケット艦サムームはセヴァストーポリへ戻った]

2015年5月下旬に地中海東部で実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』へ参加しました。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』終了後も地中海東部へ留まり、2015年6月6日にはエジプトアレクサンドリア港を訪問しました。

[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はエジプトを訪れた]

2015年6月中旬に地中海東部で実施されたロシア-エジプト海軍合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[地中海東部でのロシア海軍とエジプト海軍の合同演習『友情の橋-2015』は終了した]

2015年9月初頭にセヴァストーポリへ戻ってからは、黒海で活動しており、黒海艦隊の演習へ度々参加しています。

[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇旅団はクリミア半島沿岸で対艦ミサイル発射訓練を行なった]
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミアで上陸演習を行なう]
[ロシア海軍黒海艦隊とカスピ小艦隊は抜き打ち演習へ参加する]


今回の演習では、「サムーム」は対空防衛訓練や機雷掃討訓練、ダメージコントロール訓練、小型艇との戦闘訓練を行ないました。

対空防衛訓練での「敵機」役は、黒海艦隊多用途複座戦闘機Su-30SMが務めたようです。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊で多用途複座戦闘機Su-30SMの1個飛行隊が完全に形成された]
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