ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦トゥルビニストは地中海東部(シリア沖)で演習を行なった
- カテゴリ:地中海情勢(2018年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年7月31日15時14分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「トゥルビニスト」は地中海で対機雷活動へ取り組んでいる】
地中海の海軍作戦連合部隊の一員として任務を遂行している黒海艦隊の海洋掃海艦「トゥルビニスト」の乗組員は、戦闘訓練計画の枠組みにおいて艦船の駐留所における対機雷活動へ取り組んだ。
訓練中に乗組員は、様々な種類の接触型及び非接触型掃海具を使用し、指定海域で機雷の捜索を行なった。
指示された任務を直ちに遂行した船員は、同時にダメージコントロール、海上移動および無防備の泊地へ停泊の際の艦の対空及び対水中工作防衛の艦内演習を実施した。
プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「トゥルビニスト」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1975年12月30日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
1980年代末には、当時、イラン・イラク戦争の最中に在ったペルシャ湾へ進出し、ソ連の商船を護衛しました。
2008年8月の南オセチア紛争にも出動しています。
1980年代末以来、黒海から出た事の無かった「トゥルビニスト」ですが、2018年5月12日にボスポラス海峡を南下して地中海東部へ派遣される事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦トゥルビニストは地中海東部(シリア沖)へ行く]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、シリアのタルトゥース港泊地の観艦式へ参加しました。
[シリアのタルトゥース港で『ロシア海軍の日』の観艦式が行なわれた]
観艦式から数日後、「トゥルビニスト」はタルトゥース港周辺で掃海などの演習を実施しました。
ロシア海軍は、2016年2月以降、シリア沖へ掃海艦を1隻ずつ交代で派遣しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]
現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」(カスピ小艦隊):2018年6月17日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
小型ロケット艦「ヴェリキー・ウスチュグ」(カスピ小艦隊):2018年6月17日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型揚陸艦「オルスク」(黒海艦隊):2018年7月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
海洋掃海艦「トゥルビニスト」(黒海艦隊):2018年5月12日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「キルディン」(黒海艦隊):2018年6月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇P-433(黒海艦隊):2018年5月23日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
サルベージ船KIL-158(黒海艦隊):2018年7月14日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
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