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北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する

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『タス通信』より
2018年8月1日13時10分配信
【「航空母艦キラー」はバルト海の海軍演習へ参加する】
モスクワ、8月1日/タス通信

プロジェクト949A原子力水中巡洋艦「オリョール」は、バルト海ロシア海軍艦船グループの演習へ参加する。
ロシア連邦国防省は報道機関へ伝えた。

「ロシア海軍総司令部の計画に沿って、艦隊戦力の艦隊間協同の枠組みで北方艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の10隻以上の戦闘艦は、バルト海エリアで一連の戦術演習への取り組みへ着手しました」
声明では、こう述べられた。

演習は「以前に主要海軍パレードへ参加した戦力の収束段階」で実施される。
「艦隊間グループには、ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ、原子力潜水艦オリョール、大型対潜艦セヴェロモルスク、フリゲート"アドミラル・マカロフ"、大型揚陸艦イワン・グレン、コロリョーフ、ミンスク、コルベット"ボイキー"、"ソーブラジテルヌイ"、ディーゼルエレクトリック潜水艦ウラジカフカス、ドミトロフが加わっており、バルト海の指定海域及び射爆場で対水中工作、対機雷、対空、対潜、対艦防衛の要素へ取り組みます」
当局は説明した。

更に演習計画では、バルト海の射爆場における海岸への海洋揚陸部隊の上陸のエピソードが提示される。

「3艦隊の艦は、パレードへ参加した後、恒久駐屯所へ戻る段階で、艦隊間グループの一員としての連携へ取り組む特別な機会を得ます」
当局は、ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の談話を引用した。

[艦について]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、原子力水中巡洋艦「オリョール」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」
で構成される北方艦隊戦闘艦支隊は、主要海軍パレードへ参加する為、7月15日にフィンランド湾へ到着した。

多目的原子力潜水艦「オリョール」は、パレードへ参加した最大の艦であり、その水上排水量は約15000トン、水中排水量は24000トンに達する。
主要兵装は、24基の有翼ミサイル「グラニート」である。
「オリョール」は1993年に北方艦隊の戦闘編制へ加わった。
このタイプの潜水艦は、ソヴィエト時代、非公式に「航空母艦キラー」と呼ばれていた。



プロジェクト949A巡洋潜水艦K-266は、1989年1月19日にセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」造船所で起工されました。
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1991年、「セヴェロドヴィンスク」と命名されました。

1992年5月22日に進水し、同年7月3日、「原子力水中巡洋艦」に類別変更されました。
1992年10月6日から20日まで工場航海試験が実施され、同年10月30日から国家受領試験が実施されました。
1992年12月30日、ロシア海軍への納入証書へ署名され、海軍へ引き渡されました。

1993年1月20日、ロシア海軍旗を掲揚し、正式にロシア海軍へ就役しました。
1993年1月27日に北方艦隊原潜基地ザーパドナヤ・リッツァへ到着し、2月5日に北方艦隊第1潜水艦小艦隊・第11潜水艦師団へ編入されました。
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1993年4月6日、「オリョール」と改名されました。

「オリョール」Орелロシア語「鷲」という意味ですが、この場合は、ロシア連邦オリョール州から取られています。
K-266は、オリョール州政府の後援を受けています。

2000年8月に同型艦「クルスク」が爆沈した後、「オリョール」「クルスク」引き揚げの為の各種リハーサルに使われました。

2003年から2004年に掛けてロスリャコヴォ村第82艦船修理工場大型浮きドックPD-50で修理が実施され、推進軸が交換されました。
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2013年10月4日、バレンツ海有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した]

2013年11月、修理の為にセヴェロドヴィンスク市艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』へ到着しました。
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[オスカーII級原潜オリョールはオーバーホールを行なう]

2014年4月、「オリョール」の寿命延長近代化改装の為の契約が締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]
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2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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2016年10月3日、「オリョール」は再び進水しました。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した]

「オリョール」は2017年4月末までに北方艦隊へ復帰する予定です。
[近代化改装される原子力水中巡洋艦オリョールは2017年4月末までにロシア海軍へ復帰する]

2017年4月6日、「オリョール」艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」を去り、駐留基地へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは寿命延長近代化改装を終えて出航した]


4月11日に駐留基地ザーパドナヤ・リッツァ基地(ザオゼルスク)へ到着しました。
[寿命延長近代化改装を終えたロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは駐留基地へ戻った]
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2017年9月には北方艦隊の演習へ参加し、9月19日には有翼ミサイル「グラニート」を発射しました。
[ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した]

9月21日には重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の対潜戦闘訓練の相手役を務めました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと原子力水中巡洋艦オリョールはバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]


2018年、「オリョール」は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にサンクトペテルブルク及びクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する事になりました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは7月29日にクロンシュタットで行なわれる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、「オリョール」は他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去りました。

そして8月1日、「オリョール」は他の艦隊から観艦式へ参加した艦と共にバルト海で演習を開始しました。

今回の演習へ参加する艦は、この11隻です。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(北方艦隊)
原子力水中巡洋艦「オリョール」(北方艦隊)
大型対潜艦「セヴェロモルスク」(北方艦隊)
フリゲート「アドミラル・マカロフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「イワン・グレン」(北方艦隊)
大型揚陸艦「コロリョーフ」(バルト艦隊)
大型揚陸艦「ミンスク」(バルト艦隊)
コルベット「ボイキー」(バルト艦隊)
コルベット「ソーブラジテルヌイ」
ディーゼルエレクトリック潜水艦「ウラジカフカス」(北方艦隊)
ディーゼルエレクトリック潜水艦「ドミトロフ」(バルト艦隊)


特に北方艦隊以外の艦にとっては、原子力潜水艦を相手にする演習を行なう機会など無いに等しいので、今回の演習は貴重な体験となるでしょう。
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