ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルは4~6隻が建造される
- カテゴリ:プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年8月3日6時0分配信
【ロシアは6隻までの原子力駆逐艦「リデル」を建造するだろう-情報筋】
モスクワ、8月3日、インタファクス-AVN
ロシアは、誘導ロケット兵器を装備する原子力駆逐艦「リデル」を複数建造するだろう。
『インタファクス』は金曜日に防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。
「おそらくは、この艦は1隻ではありません。
この遠海ゾーン艦を海軍は必要としております。
シリーズは、4隻~6隻から成るでしょう」
彼は話した。
対談者によると、新たな駆逐艦の隻数に関する最終決定は、未だ下されていない。
「プロジェクトの実現は、トップ艦の作成に多くを依存します」
彼は話した。
この前の土曜日、ロシア海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスクは、将来駆逐艦「リデル」の技術設計の作成は2019~2020年に開始され、艦の発注と製造は2022年よりも前にはならないと述べた。
駆逐艦には長射程有翼ミサイル「カリブル」、最新の対潜兵器システム及び電波電子戦闘システムの装備が意図されている。
ロシアは、海軍の能力を強化する為、8隻までの原子力駆逐艦「リデル」を建造する必要があると元ロシア連邦海軍総参謀長ヴィクトール・クラフチェンコ提督は火曜日に『インタファクス』へ話した。
「僕が思いますに、このような駆逐艦は、北方艦隊及び太平洋艦隊に必要です。
これは、各艦隊に少なくとも3~4隻の艦が必要でしょう」
ヴィクトール・クラフチェンコは話した。
「我々は既に大洋ゾーン大型艦の建造を忘れております。
この駆逐艦は設計へ向かっておりますが、清書されたリストは有りません。
事前の作業は存在します」
ヴィクトール・クラフチェンコは話した。
彼によると、駆逐艦は水上艦、潜水艦、ミサイルを含む最新の飛行装置へ対処できる。
「我々に必要な艦は、あらゆる風力の海と大洋で任務を遂行できる艦です。
アメリカ合衆国には大洋ゾーン大型艦が在り、自由に世界の大洋へ存在しています。
そしてロシアの利益は、あらゆる観点から保護されなければなりません」
ヴィクトール・クラフチェンコは話した。
日曜日、情報筋は、ロシアは既に駆逐艦の建造の準備を行なっていると『インタファクス』へ伝えた。
「ロシア海軍の利益の為、この艦を建造する事は原則として決定しており、実際に採択されています。
既に建造の為のスペースは用意されています。
駆逐艦へ装備される兵装のリストは、予め承認されています」
情報提供者は話した。
将来原子力駆逐艦「リデル」の概略設計は完了していると株式会社『北方計画設計局』(『統合造船業営団』へ加入)は年次報告で発表した。
文書では、概略設計作業は2015年4月に始まり、2016年末まで行なわれ、技術的準備ステップは1000パーセントであることが指摘された。
駆逐艦「リデル」の排水量は14000トンになると予想されている。
核動力装置のお陰により、それは無制限の航続距離を得る。
自立航行期間は90日。
駆逐艦の主な打撃力は、各々に8基の有翼ミサイル「カリブル」、「オーニクス」、そして将来的には「ツィルコン」が収納される8基の汎用発射装置である。
ミサイルの合計は64基(最新フリゲートは、最初のタイプと第2のタイプのミサイルが16基)。
専門家の評価では、「ステルス」技術により建造される見えない駆逐艦は、遠海ゾーンにおける海軍の任務遂行能力を強化し、最新の電波工学兵装と新たな高精度兵器を装備する。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]
ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進と通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]
しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]
原子炉は将来原子力空母と同型になるようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]
「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]
「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手しています。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]
「リデル」級駆逐艦はロシア連邦の『2018-2027年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]
「リデル」級駆逐艦の設計概略はロシア国防省に承認されています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された]
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる事がロシア国防省に承認された]
「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦でトルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】

「リデル」級駆逐艦の技術設計、つまり、実際に艦を建造する為の細部の設計は、2019~2020年に開始されます。
この作業の完了は2022年に予定されており、当然ながら、艦の建造開始は、それよりも後になります。
(つまり、早くても2023年)
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの設計は2022年に完了する]
「リデル」級駆逐艦の建造の為のインフラ整備も進められています。
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデルの建造の為のインフラ整備は進められている]

「リデル」級を建造する予定のサンクトペテルブルクの『北方造船所』は、以前から設備の近代化を進めており、その一環として、2017年12月末に新たな船台を建造する契約へ署名しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年12月29日12時51分配信
【北方造船所は新たな船台を建設する契約を締結した】
2019年春頃に完成予定の『北方造船所』の新たな船台のサイズは、全長250メートル、幅140メートル、高さ75メートルになります。
今までの『北方造船所』の船台では、全長170メートル、幅20メートル、満載排水量12000トンまでの艦船しか建造できませんでした。
新たな船台の完成後、『北方造船所』は「リデル」級駆逐艦の建造が可能となります。
「リデル」級駆逐艦が何隻建造されるのかは未だ決まっていませんが、現在の所、4~6隻程度の建造が想定されているようです。
- 関連記事
スポンサーサイト