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ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は7回目の北極圏航海へ出発した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年8月8日12時3分配信
【北方艦隊艦船支隊はセヴェロモルスクを去り、北極圏東方海域へ進路を取った】

本日、北方艦隊艦船支隊は、北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市からバレンツ海へ出航し、北極圏東方海域へ進路を取った。

支隊は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」、海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」、砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」、給油船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-143で構成される。

北方艦隊艦船の北極圏航海ルートは北海航路を通り、その大部分は、現在、氷が浮いている。

遠距離航海の主な目的は、北極ゾーンにおけるロシア連邦の海上船舶航行及び他の種類の海洋経済活動の安全の保障にある。

航海の課題の1つとして、船員は、捜索救助を保障し、高緯度で遭難し被害を受けたと仮定される船舶への援助の技量を高めなければならない。
救助活動実施、空中偵察及び広範囲の複合戦闘演習任務の遂行の為、旗艦・大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の艦上には、2機のヘリコプターKa-27と、フライトの支援に従事する航空グループが配置されている。

これは、過去数年間の北極圏における北方艦隊の7回目の大規模航海である。
2012年、ロシア海軍の歴史上初めて北方艦隊海軍歩兵コテリヌイ島の無防備の海岸へ初めての海洋揚陸部隊の上陸を実施した。
2013年、北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる艦船支隊は、航空司令部「テンプ」を復活させる為、ノヴォシビルスク諸島へ機材を送り届けた。
2014年の北方艦隊部隊の大規模な北極圏航海は、ノヴォシビルスク諸島ロシア連邦の海岸および北極圏の島嶼ゾーンの保護の為の演習となった。
2015年の同様の航海中には、タイミル半島の重要な施設の保護の為、北方艦隊北極圏自動車化射撃兵旅団の部隊との軍種間演習が初めて実施された。
2016年には、北方艦隊の歴史上初めて北極旅団の将兵が、ロシア最北の列島ゼムリャフランツァヨシファゼムリャアレクサンドル島の無防備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸を実施した。

昨年(2017年)、北方艦隊将兵は、無防備の海岸へ4度の海洋揚陸作戦を行なった。
エニセイ川沿岸のドゥディンカ地域への上陸には、一度に3隻の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「コンドポガ」が関与していた。
更に北方艦隊将兵は、ユーラシア大陸最北端のチェリュスキン岬へ初めて重装備の揚陸を行なった。



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ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]


2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]


2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]


2015年にも北極圏への遠距離航海と演習が実施されました。
艦船支隊は8月16日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164
サルベージ船「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」


2隻の大型揚陸艦には、何時もの海軍歩兵部隊(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)では無く、2012年に北方艦隊の指揮下へ移管された「ペチェンガ2等クトゥゾフ勲章受章・第200独立自動車化歩兵旅団」所属部隊が乗っていました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のジクソンへ到着した]

演習はタイミル半島の重要な工業施設周辺、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島でも実施され、遠征部隊は2015年10月10日に帰港しました。



2016年8月30日から10月7日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

この時には太平洋艦隊からも砕氷船「イワン・スサ―ニン」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が派遣され、ノヴォシビルスク諸島で合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]


2017年8月10日から10月4日には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア北方艦隊の北極海遠征(2017年8月-10月)]


そして2018年8月8日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊は、7度目となる北極圏への遠距離航海へ出発しました。

今回の北極圏遠征には、昨年(2017年)11月30日に就役し、今年1月2日に北方艦隊基地へ到着した最新鋭砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」も同行しています。
[新型砕氷船イリヤー・ムーロメツ、ロシア海軍へ就役(2017年11月30日)]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは北方艦隊基地へ到着した]

これまでの北極圏遠征では、北極圏の結氷海域を航行する際、アトムフロート(ロスアトム傘下)の原子力砕氷船の助けを借りていましたが、今回は「自前」の砕氷船が初めて同行する事になりました。
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