ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊はオホーツク海南部へ向かった
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2018年)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年8月16日0時19分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦、小型対潜艦、ロケット艇は揚陸支隊を構成して合同演習を実施した】
沿海地方で、太平洋艦隊の海軍歩兵部隊、大型揚陸艦及び水域防護艦連合部隊の計画試験戦術演習が実施され、その中で、艦への揚陸部隊の積載と、その無防備の海岸の上陸場所への移送への取り組みが行なわれた。
大型揚陸艦「ペレスヴェート」と「ニコライ・ヴィルコフ」は、ウラジオストク近郊のデサントナヤ湾において、曳船の支援を受けて艦内へ歩兵戦闘車両BMP-2、自走砲装置「グヴォズディカ」、海軍歩兵大隊要員を受け入れ、その後、海上へ出た。

指定海域で揚陸支隊が形成され、防護部隊の小型対潜艦とロケット艇が加わった。
艦艇の海上移動の際、全ての種類の組織的防衛へ取り組み、合同戦術操艦及び通信訓練を実施した。
今後、支隊はオホーツク海南部での行動が計画されている。

演習には、6隻の戦闘艦、約30両の戦闘車両及び300名以上の海軍歩兵隊員が関わる。
大型揚陸艦「ペレスヴェート」(「077」、1991年4月10日就役)と「ニコライ・ヴィルコフ」(「081」、1974年7月30日就役)は、最近では、2018年6月中旬に日本海及びオホーツク海で実施された太平洋艦隊の演習へ参加しています。
[日本海及びオホーツク海で実施されるロシア太平洋艦隊の演習には約50隻の艦船が参加する]
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦4隻は日本海で対潜演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の小型ロケット艦2隻とロケット艇2隻は日本海で演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦3隻と揚陸艇3隻は沿海地方で上陸演習を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船は日本海で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊の艦船は引き続き日本海で砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍太平洋艦隊のロケット艇R-14とR-18は日本海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]
大型揚陸艦「ペレスヴェート」は、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にウラジオストクで行なわれた観艦式へ参加し、水上から水陸両用車両発進のデモンストレーションを行ないました。


大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、8月5日にも沿海地方のクレルカ岬で揚陸訓練を行ないました。
この時には、20両以上の車両(BTR-82AとBMP-2)、約100名の海軍歩兵隊員を上陸させています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年8月5日6時13分配信
【太平洋艦隊の大型揚陸艦は揚陸部隊を積載し、無防備の海岸へ上陸させる訓練を海軍歩兵と合同で実施した】
そして8月16日早朝、大型揚陸艦「ペレスヴェート」と「ニコライ・ヴィルコフ」、小型対潜艦、ロケット艇は揚陸部隊を形成し、ウラジオストクを出航しました。
小型対潜艦とロケット艇の名前は公表されていませんが、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第165水上艦旅団の第11水域防護艦大隊所属の小型対潜艦(4隻)と、第2親衛ロケット艇大隊所属のロケット艇(11隻)の何れかでしょう。

揚陸部隊は「オホーツク海南部」での行動が計画されているとの事ですから、この海域の何れかの海岸で揚陸演習を行なうようです。

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