プロジェクト11356Mフリゲート4番艦は2012年10月に起工される
『イズべスチヤ』より
【ロシアの造船所はソヴィエト連邦時代の生産テンポになる】
2012年9月13日
工場「ヤンターリ」は黒海艦隊の為の4隻目のフリゲートを起工する。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)は、10月に4隻目のプロジェクト11356フリゲート-ロシアがインドの為に建造しているフリゲート「タルワー」のロシア向けヴァージョン-の建造を開始するだろう。
『イズべスチヤ』は、「ヤンターリ」公式代理人セルゲイ・ミハイロフから伝えられた。
そう、このプロジェクトは、黒海艦隊の再軍備の始まりであり、ソヴィエト連邦以降、ロシアの軍事造船所で最も多い(建造数)であろう。
「プロジェクト11356の4番艦は来月に起工されます。艦名は未だ決まっていません。
同プロジェクトの他のフリゲートは、現在、船台で組み立てられています」
ミハイロフ氏は述べた。
今、「ヤンターリ」では、ロシア海軍の為の3隻の警備艦(フリゲート)プロジェクト11356:「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2010年12月18日起工)、「アドミラル・エッセン」(2011年7月8日起工)、「アドミラル・マカロフ」(2012年2月29日)が建造されている。
「最初の艦の船体は出来上がり、2隻目は、ほぼ出来上がっており、3隻目は、ブロックの形成段階に在ります」
「ヤンターリ」代理人は述べた。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2013年に進水するものと見られている。
プロジェクト11356は、ロシアがインド海軍の為に1999年から建造している「タルワー」型フリゲート(1隻辺りの建造費は約5億ドル)のロシア向けヴァージョンである。
現在、インドは、既に同タイプの艦を4隻有しており、「ヤンターリ」は、5隻目の引き渡しを準備し、更にもう1隻を建造中である。
工場の代理人によると、インド側は、更に3隻の「タルワー」を発注する事が期待されている。
開発者によると、「タルワー」は、敵のレーダーには殆ど写らない「ステルス」技術を用いて建造された。
予備情報によると、ロシア向けの同タイプのフリゲートは、国産の電子機器など、インドの艦とは幾つかの異なる点があり、更には、対艦ミサイル「ヤーホント」が装備される。
バルト工場で建造されたインド向け艦の前期の3隻はミサイルシステム「クラブ-N」を装備し、後期の3隻はロシアとインドにより生産される対艦ミサイル「ブラーモス」を装備する。
「特色ある記録が打ち立てられました。
造船工場ヤンターリでは、インド向けのフリゲートも建造されているという事実にも関わらず、同時に同クラスの4隻の艦が建造されるという事は、ソヴィエト連邦時代の建造ペースと比較できます」
海軍技術の専門家で雑誌「武器輸出」編集長アンドレイ・フロロフは述べた。
2020年までの国家軍備プログラムにおいては、プロジェクト11356フリゲート6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ振り向けられる。
最初の3隻の艦を、艦隊は2014年から2015年までに取得しなければならない。
「これらの新たなフリゲート全ては、速やかな再軍備が必要な黒海艦隊へ送られます。
それは、最も古いロシア艦隊の水上艦です」
フロロフは述べた。
ロシア連邦下院国防委員会委員長で元黒海艦隊司令官ウラジーミル・コモエドフ提督は、新たなフリゲートグループの形成は、地中海へのロシア海軍の回帰の為と考えている。
「彼らの主な任務は、海洋航空母艦グループを構成する艦の一員として必要な対潜、対空、対艦防衛を提供する事にあります」
コモエドフ氏は『イズべスチヤ』に説明し、プロジェクト11356フリゲートの汎用性を強調した。
「私達は、最新戦闘艦の不足により、地中海を失ってしまいました。
今、私達は、海洋からシリアの基地を保護する事は出来ません。
これらの6隻のフリゲートに航空母艦が加わったのならば、この海域の戦力バランスは本当に変わるでしょう」
彼は強調した。
プロジェクト11356フリゲートは、株式会社「北方計画設計局」により、ソヴィエト連邦の境界線警備艦11351をベースにして開発された。
満載排水量4000トンのロシア向けフリゲートの兵装は、最新データによると、対艦ミサイル「ヤーホント」、高射ミサイル装置「シチーリ-1」、100mm砲A-190、高射ミサイル-砲複合体「パルマ」及び6銃身30mm機関砲AK-630である。
プロジェクト11356M警備艦は、現在までに3隻が起工され、更に3隻が起工される予定です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
今回の記事では、これまで明らかにされていなかったプロジェクト11356Mの兵装について紹介されています。
・対艦ミサイル「ヤーホント」


・高射ミサイル装置「シチーリ-1」
・100mm砲A-190

・高射ミサイル-砲複合体「パルマ」

・6銃身30mm機関砲AK-630

高射ミサイル装置「シチーリ-1」は、インド向け「タルワー」型にも搭載されている単装発射機タイプと、垂直発射タイプが存在します。


警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」起工板

この板に描かれている図では、高射ミサイル装置の装備位置がフラットになっており、単装発射機は見当たりません。
【ロシアの造船所はソヴィエト連邦時代の生産テンポになる】
2012年9月13日
工場「ヤンターリ」は黒海艦隊の為の4隻目のフリゲートを起工する。
沿バルト造船工場「ヤンターリ」(カリーニングラード)は、10月に4隻目のプロジェクト11356フリゲート-ロシアがインドの為に建造しているフリゲート「タルワー」のロシア向けヴァージョン-の建造を開始するだろう。
『イズべスチヤ』は、「ヤンターリ」公式代理人セルゲイ・ミハイロフから伝えられた。
そう、このプロジェクトは、黒海艦隊の再軍備の始まりであり、ソヴィエト連邦以降、ロシアの軍事造船所で最も多い(建造数)であろう。
「プロジェクト11356の4番艦は来月に起工されます。艦名は未だ決まっていません。
同プロジェクトの他のフリゲートは、現在、船台で組み立てられています」
ミハイロフ氏は述べた。
今、「ヤンターリ」では、ロシア海軍の為の3隻の警備艦(フリゲート)プロジェクト11356:「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2010年12月18日起工)、「アドミラル・エッセン」(2011年7月8日起工)、「アドミラル・マカロフ」(2012年2月29日)が建造されている。
「最初の艦の船体は出来上がり、2隻目は、ほぼ出来上がっており、3隻目は、ブロックの形成段階に在ります」
「ヤンターリ」代理人は述べた。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2013年に進水するものと見られている。
プロジェクト11356は、ロシアがインド海軍の為に1999年から建造している「タルワー」型フリゲート(1隻辺りの建造費は約5億ドル)のロシア向けヴァージョンである。
現在、インドは、既に同タイプの艦を4隻有しており、「ヤンターリ」は、5隻目の引き渡しを準備し、更にもう1隻を建造中である。
工場の代理人によると、インド側は、更に3隻の「タルワー」を発注する事が期待されている。
開発者によると、「タルワー」は、敵のレーダーには殆ど写らない「ステルス」技術を用いて建造された。
予備情報によると、ロシア向けの同タイプのフリゲートは、国産の電子機器など、インドの艦とは幾つかの異なる点があり、更には、対艦ミサイル「ヤーホント」が装備される。
バルト工場で建造されたインド向け艦の前期の3隻はミサイルシステム「クラブ-N」を装備し、後期の3隻はロシアとインドにより生産される対艦ミサイル「ブラーモス」を装備する。
「特色ある記録が打ち立てられました。
造船工場ヤンターリでは、インド向けのフリゲートも建造されているという事実にも関わらず、同時に同クラスの4隻の艦が建造されるという事は、ソヴィエト連邦時代の建造ペースと比較できます」
海軍技術の専門家で雑誌「武器輸出」編集長アンドレイ・フロロフは述べた。
2020年までの国家軍備プログラムにおいては、プロジェクト11356フリゲート6隻の建造が計画されており、全て黒海艦隊へ振り向けられる。
最初の3隻の艦を、艦隊は2014年から2015年までに取得しなければならない。
「これらの新たなフリゲート全ては、速やかな再軍備が必要な黒海艦隊へ送られます。
それは、最も古いロシア艦隊の水上艦です」
フロロフは述べた。
ロシア連邦下院国防委員会委員長で元黒海艦隊司令官ウラジーミル・コモエドフ提督は、新たなフリゲートグループの形成は、地中海へのロシア海軍の回帰の為と考えている。
「彼らの主な任務は、海洋航空母艦グループを構成する艦の一員として必要な対潜、対空、対艦防衛を提供する事にあります」
コモエドフ氏は『イズべスチヤ』に説明し、プロジェクト11356フリゲートの汎用性を強調した。
「私達は、最新戦闘艦の不足により、地中海を失ってしまいました。
今、私達は、海洋からシリアの基地を保護する事は出来ません。
これらの6隻のフリゲートに航空母艦が加わったのならば、この海域の戦力バランスは本当に変わるでしょう」
彼は強調した。
プロジェクト11356フリゲートは、株式会社「北方計画設計局」により、ソヴィエト連邦の境界線警備艦11351をベースにして開発された。
満載排水量4000トンのロシア向けフリゲートの兵装は、最新データによると、対艦ミサイル「ヤーホント」、高射ミサイル装置「シチーリ-1」、100mm砲A-190、高射ミサイル-砲複合体「パルマ」及び6銃身30mm機関砲AK-630である。
プロジェクト11356M警備艦は、現在までに3隻が起工され、更に3隻が起工される予定です。
[プロジェクト11356M(改タルワー級)フリゲート]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する]
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
今回の記事では、これまで明らかにされていなかったプロジェクト11356Mの兵装について紹介されています。
・対艦ミサイル「ヤーホント」


・高射ミサイル装置「シチーリ-1」
・100mm砲A-190

・高射ミサイル-砲複合体「パルマ」

・6銃身30mm機関砲AK-630

高射ミサイル装置「シチーリ-1」は、インド向け「タルワー」型にも搭載されている単装発射機タイプと、垂直発射タイプが存在します。


警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」起工板

この板に描かれている図では、高射ミサイル装置の装備位置がフラットになっており、単装発射機は見当たりません。
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