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クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を公表した

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『タス通信』より
2018年8月21日17時23分配信
【『クルイロフセンター』は軽航空母艦の素案を開発した】
クビンカ/モスクワ州、8月21日/タス通信

『クルイロフ科学センター』は、ロシア海軍向けとなる可能性も含まれる輸出用軽航空母艦の素案を開発した。
火曜日、『タス通信』は同社の代理人より伝えられた。
航空母艦の概念は、フォーラム『アルミヤ-2018』の枠組みにおいて、センターの展示台で示された。

「この自主開発は輸出用のものですが、国家発注を含めて考慮しております」
対談者は話した。

彼によると、新たなプロジェクトは、予備評価では、以前の重航空母艦概念案「シトルム」のおよそ半分の価格である。
しかし、航空団の質(航空機のタイプの数量)は、これと同様である。
このようなクラスの艦は、『セヴマシュ』か、ケルチ工場『ザリフ』或いは『バルト工場』で建造できる。

発注主から技術的課題を受け取った場合、構成文書は『ネヴァ川計画設計局』により開発され、約2年掛かると『クルイロフセンター』の代理人は指摘した。
「その後、起工され、完成するのに、およそ6~7年掛かります」
彼は付け加えた。

添付データによると、新たな航空母艦の満載排水量は44000トンであり、46機までの飛行装置を搭載できる。
艦の動力装置はガスタービンとなる。

国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2018』は、モスクワ州クビンカで8月21日~26日に開催される。



[ロシア新世代航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。

将来航空母艦は、複数の設計草案が提示されており、この内の1つは排水量75000トンになるようです。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]

将来航空母艦アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来航空母艦の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

将来航空母艦は、サンクトペテルブルク『バルト工場』で建造中の新型原子力砕氷船「アルクチカ」型と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]

将来航空母艦の建造は2023年~2028年の開始が計画されています。
[ロシア海軍の新世代空母の建造は2023年~2028年に開始される]
[ロシア海軍の為の新世代空母の建造は『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開始される]


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そして、2018年8月21日からモスクワ州クビンカで始まった国際軍事技術フォーラム『アルミヤ-2018』において、『クルイロフ国立科学センター』は、軽空母の概念設計案を初めて公表しました。
[クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を作成する]

この軽空母は基本的には輸出用ですが、ロシア海軍向けとしても考慮されています。

既に、ロシア海軍将来航空母艦の為の艦載機として、新たにVSTOL艦上戦闘機の開発が始まっています。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の開発作業は既に開始されている]

VSTOL艦上戦闘機を搭載するのなら、大型の航空母艦は必要なく、この軽空母のような44000トンの艦で充分でしょう。
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[軽多目的航空母艦]
基準排水量:37000トン
満載排水量:44000トン
全長:304m
最大幅:78m
機関出力:110000馬力(ガスタービン)
速力:28ノット
航続距離:8000海里
自立航行期間:60日
兵装:高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-ME」×4基
対潜/対魚雷複合体「パケート」×4基
搭載機:46機
(重戦闘機×12~14機
軽戦闘機×12~14機、
遠距離電波位置特定巡視航空機×4機
ヘリコプター×12~14機)
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