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ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2022年に完了する

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『タス通信』より
2018年8月22日15時33分配信
【ロシア海軍は原子力巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を2022年に受領する】
クビンカ/モスクワ州、8月22日/タス通信

ロシア連邦海軍は、『セヴマシュ』で大規模修理及び近代化が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」を2022年に受領する。
水曜日、『タス通信』は同社の総取締役ミハイル・ブドニチェンコより伝えられた。

「統合造船業営団との契約下で、2022年に重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは海軍へ引き渡さなければなりませんが、若干の資金供給の問題が存在します。
それが確実に、速やかに解決される事を願っております」
ブドニチェンコ
は話した。

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彼は更に、ロシア連邦海軍の戦闘編制に在る同型の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」が同様の修理及び近代化を行なうのは、『セヴマシュ』では無いと述べた。
「巡洋艦の修理を行なうのは、艦船修理センター・ズヴェズドーチカ或いはバルト工場になるでしょう」
ブドニチェンコ
は話した。

以前、防衛産業企業体の情報提供者は、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の作業は2022年まで延長されると『タス通信』へ伝えた。

プロジェクト1144「オルラン」「アドミラル・ナヒーモフ」は、1992年まで「カリーニン」という名前だった。
それは1983年5月17日にバルト造船工場で起工された。
艦は1986年4月25日に進水し、1988年12月30日にロシア海軍の戦闘編制へ補充された。

2013年春、艦の修理及び近代化の国家契約が締結され、2014年秋に『セヴマシュ』の乾ドックへ置かれた。
近代化の結果、巡洋艦は完全に新しい戦術-技術的特性を有する。



プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず、岸壁に係留されていました。
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近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の契約が締結された]
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2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。
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[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]

近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]

既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]

2015年8月末までに「アドミラル・ナヒーモフ」の古い各種機器の撤去、解体作業は完了し、続いて艦の清掃や洗浄などが行なわれました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]

「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の清掃などと並行して行なわれていた船体構造の点検では特に問題点は見つからず、ショットピーニングなどの作業が終わった後、新たな各種機器の設置作業へ取り掛かります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは船体構造の点検を終えた]

「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]

「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]

新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」も装備されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]

2017年から大型機器の設置が始まりました。
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[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、当初は2018年末~2019年前半頃に完了すると伝えられましたが、その後、2020年末2021年末と延期されており、現在では2022年に完了予定となっております。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2021年~2022年に完了する]

近代化された「アドミラル・ナヒーモフ」は、30~40年に渡り現役に留まります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装を終えた後、30-40年間に渡り現役に留まる]

「アドミラル・ナヒーモフ」に続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」も近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年に始まる]
[ロシア海軍北方艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーで就役20周年記念式典が開催された]

「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装は、以前には「アドミラル・ナヒーモフ」と同様に『セヴマシュ』で行なわれる予定でした。

生産合同『北方機械製造事業(セヴマシュ)』(セヴェロドヴィンスク)
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しかし最近では、セヴェロドヴィンスク艦船修理工場『ズヴェズドーチカ』か、サンクトペテルブルク『バルト工場』が候補に挙がっているようです。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(セヴェロドヴィンスク)
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『バルト工場』(サンクトペテルブルク)

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[サンクトペテルブルクの『バルト工場』はロシア海軍の大型水上艦の建造へ参加する]
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