ロシア航空機製造業界はロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業を進めている
- カテゴリ:ロシア海軍新世代艦上戦闘機

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年8月24日11時53分配信
【『統合航空機製造営団』は垂直離着陸航空機の作業を有している】
クビンカ(モスクワ州)、8月24日、インタファクス-AVN
艦上航空隊の為の将来垂直離着陸航空機の作業は既に存在している。
『統合航空機製造営団』総裁ユーリー・スリュサリは発表した。

「我々には、垂直離着陸航空機に関する複数の作業が有ります~ソヴィエト時代と、その後の。
艦載ヴァージョンの作業は続けられております」
ユーリー・スリュサリは、『インタファクス』のインタビューに対し、こう語った。
「軍からは明瞭な課題を受け取っており、我々は、それを実行します」
彼は強調した。
8月21日、ユーリー・ボリソフ副首相は、ロシア連邦国防省は2017年から垂直離陸航空機の概念の作成作業を開始していると報道陣へ伝えた。
「この作業活動は、国家軍備プログラムに含まれており、それは、最高司令官の委託下で実行されます。
現在、概念モデル、プロトタイプの開発作業が行なわれています」
ユーリー・ボリソフはフォーラム『アルミヤ-2018』において話した。
「この概念作業は、既に国防省で昨年から行なわれています。
技術的サイクルの作成が決まり、生産機が出てくるのには、正確には7~10年掛かるでしょう。
これは新たな航空機です」
副首相は指摘した。
「全ての航空艦の為に、新たな飛行装置グループが必要です。
この為、短距離離着陸、或いは垂直離陸の実施の保障を可能にする多種多様の技術が使用されます」
ユーリー・ボリソフは指摘した。
2017年12月、『統合航空機製造営団』副総裁(新技術担当)・設計主任セルゲイ・コロトコフは、営団は、将来航空母艦が装備する為の垂直離陸航空機の科学技術作業を進めていると『インタファクス』へ伝えた。
「実際に、この話は進められています(註:垂直離陸航空機の作成計画)。
我々は、ソヴィエト時代に、良い仕事を完成させました。
私は、ヤコブレフ試作設計局の仕事は、今でも最新水準にあると考えております。
国防省サイドの課題に沿って、このテーマへ戻る事は可能でしょう」
セルゲイ・コロトコフは語った。
彼は、ヤコブレフ記念設計局は、このような航空機のプロトタイプを開発し、飛行試験へ着手したが、この作業は1990年代に中止された事を想い起こした。
昨年8月のフォーラム『アルミヤ-2017』において、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは、2025年前後に当局は新たな航空母艦の建造へ着手し、その為に作成される飛行装置は、短距離滑走或いは垂直離陸になるかもしれないと述べた。
『ヤコブレフ記念試作設計局』は、ロシアで唯一の垂直離着陸戦闘航空機の作成経験を有する航空機開発者である。
1970年代半ば、設計局は、全天候多目的垂直/短距離離陸・着陸超音速艦上航空機Yak-141を開発した。
それは、1987年に初飛行を行ない、1991年に初めて航空艦の甲板へ着艦した。
Yak-141は、敵航空機からの航空母艦連合部隊のカバーの保障、空中支配権の獲得、近接機動及び遠距離戦闘の実施、更には地上及び水上目標へ打撃を与える為に意図されている。
航空機Yak-141の試験が中止された後、1992年のファーンボロー航空ショーで初めてデモンストレーションを行なった。
現在、ロシア海軍の将来航空母艦の開発作業が進められています。
[ロシア海軍の将来航空母艦の設計草案は2018年末までにロシア国防省へ提出される]
この為の艦載機として、2017年7月下旬、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ヤコブレフはロシア海軍の為の新世代VSTOL艦上戦闘機を開発する]
2017年7月末にはロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将も新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及しました。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]
ユーリー・ボリソフ氏は、2017年11月下旬にも新世代VSTOL艦上戦闘機を開発すると発言しています。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機が開発される]
ロシアの航空機エンジンメーカーは、第5世代重戦闘機Su-57の為の新型エンジン(製品30)をベースにして新世代VSTOL艦上戦闘機用のエンジンの開発を検討しています。
[ロシア航空業界はロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の為のエンジンを開発する用意がある]
2018年5月にロシア連邦副首相(ロシア軍事産業統括)に任命された(前任はドミトリー・ロゴージン)ボリソフ氏は、2018年8月下旬、改めて新世代VSTOL艦上戦闘機の開発に言及し、既に開発作業は始まっている事を明らかにしました。
[ロシア海軍の為の新たなVSTOL艦上戦闘機の開発作業は既に開始されている]
それから数日後、ロシア航空機製造業界の総元締である『統合航空機製造営団』総裁ユーリー・スリョサリ氏も、新世代VSTOL艦上戦闘機の開発作業が進められている事を認めました。
なお、以前からロシア第5世代重戦闘機Su-57(T-50、PAK FA)の艦上戦闘機型を開発するという話が何度も出ていましたが、VSTOL艦上戦闘機の新規開発が進められている以上、もはやSu-57艦上戦闘機型が実現する可能性はゼロに近いでしょう。
[ロシア航空機製造業界は第5世代重戦闘機Su-57の艦上戦闘機型を開発する用意がある]
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