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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年8月25日9時18分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」と「アドミラル・エッセン」は地中海の海軍連合部隊へ補充される】

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。

現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通過している。

海上移動を行なう艦は、黒海の艦隊戦闘訓練射爆場において複合艦上戦闘演習を実施した。

特に、フリゲート乗組員は、ヘリコプターKa-27PL乗員と合同で艦の甲板からの発艦及び着艦の課題へ取り組み、潜水艦の捜索及び追尾の訓練を行なった。
並行して艦の全てのシステム、航空複合体の整然とした動作を確認する目的で、ヘリコプターの飛行を保障する艦内班の訓練が行なわれた。

艦は、本日(8月25日)の終わりに遠海ゾーンの海軍常設連合部隊への加入が計画されている。



ロシア黒海艦隊プロジェクト11356Rフリゲート2隻は、これまでにも何度か地中海東部へ派遣されています。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」(「494」、2016年3月11日就役)は、最近では、2017年12月初頭から2018年5月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した]

「アドミラル・エッセン」(「490」、2016年6月7日就役)は、最近では、2018年3月中旬から6月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]

2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には、2隻ともセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。


「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、8月16日に黒海有翼ミサイル「カリブル」(対艦型)を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


そして8月25日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」「アドミラル・エッセン」は、黒海地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
(つまり、8月24日頃に母港セヴァストーポリから出航した)

今後、2隻のフリゲート地中海東部(シリア沖)へ向かいます。

なお、現在、プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」(「799」、2017年12月27日就役)もバルト海から黒海へ回航中であり(8月21日に英仏海峡を通過)、近い内に地中海東部で同型艦2隻と合流する事になるでしょう。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]

プロジェクト11356Rフリゲートの主兵装は有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦)ですが、現在、地中海東部には、同じく「カリブル」を主兵装とするプロジェクト21631小型ロケット艦3隻~「グラード・スヴィヤージスク」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ヴイシニー・ヴォロチョーク」が滞在しています。
[ロシア海軍のブヤン-M小型ロケット艦グラード・スヴィヤージスクとヴェリキー・ウスチュグはシリア沖で対空戦闘演習を実施した]
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ヴイシニー・ヴォロチョークは地中海東部へ向かった]

この他、同様に「カリブル」を搭載するプロジェクト06363潜水艦2隻~「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」は、2017年9月初頭から地中海東部に滞在しています。
[地中海東部に滞在しているロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ヴェリキー・ノヴゴロドとコルピノは地中海沿岸のロシア友好国で修理を行なうかもしれない]
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