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ロシア海軍北方艦隊の海軍歩兵旅団と北極自動車化射撃兵旅団は、空挺軍部隊と共に北極圏のチクシ湾で上陸演習を行なった

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『タス通信』より
2018年8月28日12時35分配信
【北方艦隊の艦は空挺軍と共にチクシ地域への揚陸部隊の上陸を初めて実施した】
タス通信、8月28日

北方艦隊北極グループ及び空挺軍部隊は、北極演習の枠組みにおいてヤクーツクチクシ湾の海岸で揚陸作戦を行ない、橋頭堡を奪取した。
上陸の支援は、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」「コンドポガ」、揚陸艇及び艦上ヘリコプターKa-27により行なわれた。
火曜日、艦隊広報サービスは発表した。

「本日、チクシ湾(ヤクーツク)において、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将の統制下で北方艦隊北極グループと空挺軍部隊による兵種間戦術演習が実施されました。
演習の主な目的は、無防備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸、奪取、橋頭堡の防衛における連携への取り組み、更には極北及び北極地域における急襲行動の実施にあります」

艦隊は話した。

演習は数段階で実施された。
最初の戦術エピソードは、沿岸へ接近する揚陸艦が安全を保障する北方艦隊海軍歩兵の艇及びボートによる海岸への上陸であった。
火力支援は大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」及びヘリコプターKa-27により行なわれた。

更に「コンドポガ」の艦内から装甲輸送車により海軍歩兵基幹部隊が、更にヘリコプターにより空挺軍部隊が上陸した。
その後、彼らが確保した橋頭堡へ、「アレクサンドル・オトラコフスキー」2連万能車両で沿岸へ北極自動車化射撃兵旅団の兵士を送り込んだ。
自動車化射撃兵は、沿岸ゾーンの敵工作-偵察グループを捜索し、撃滅する急襲行動へ着手した。

演習では、仮想敵を模した標的へ、部隊の標準兵器による実際の戦闘射撃が行なわれた。
複雑な演習には、総計で40両以上の戦闘車両と700名の要員が関わった。



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2018年8月8日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊は、7度目となる北極圏への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は7回目の北極圏航海へ出発した]

[北方艦隊艦船支隊](指揮官オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」
後方支援船「エリブルス」
給油船「セルゲイ・オシポフ」
救助曳船「パミール」
サルベージ船KIL-143

(「ウラジーミル・グマネンコ」「エリブルス」は途中からオビ湾で別行動)

バレンツ海を航行中、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、同海域で操業している漁船のモニタリング及び監視を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で漁業監視を行なった]

8月12日には、北極海で運用される石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する為の演習を実施しました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は石油採掘プラットフォーム防衛演習を行なった]

8月13日にはカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はカラ海へ入った]

8月14日、ロシア最北の港町ディクソンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はディクソン港へ到着した]

8月18日にディクソンを去りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はディクソン港を去った]

8月21日、ヴィリキツキー海峡を通過してラプテフ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はラプテフ海へ入った]

8月25日、北方艦隊艦船支隊は、近日中に行なわれる演習の準備の為、チクシ湾に投錨停泊しました。
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[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はチクシ湾に投錨停泊した]


そして8月28日、北方艦隊艦船支隊チクシ湾で上陸演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊はチクシ湾で上陸演習を行なう]


演習には、北方艦隊キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団及び第80独立自動車化射撃兵旅団(北極圏旅団)の他、ロシア空挺軍の部隊も参加しました。
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