ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇とクナシル島(国後島)の地対艦ミサイル部隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2018年)

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年9月1日9時48分配信
【オホーツク海の演習において太平洋艦隊の艦は有翼ミサイルで目標を撃破した】
モスクワ、9月1日-ロシア通信社ノーボスチ
太平洋艦隊の艦と沿岸ミサイル複合体「バル」は、オホーツク海の演習において有翼ミサイルで標的を撃破した。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ニコライ・ヴォスクレセンスキー2等海佐は発表した。
「オホーツク海で実施されている太平洋艦隊の試験戦術集団演習中、駆逐艦ブイストルイ及び2隻のロケット艇で構成される打撃艇グループは、有翼ミサイルで標的艦へ打撃を与えました。
艦と合同で、沿岸地域に位置する沿岸ミサイル複合体バルも有翼ミサイルを発射しました」
彼は話した。
ヴォスクレセンスキーによると、ミサイル「モスキート」及び「ウラン」は、100キロメートル以上の距離の目標を撃破した。
日本海及びオホーツク海で実施され、40隻以上の各種艦船が参加するロシア太平洋艦隊の演習は、2018年8月27日から始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の40隻以上の艦船は日本海及びオホーツク海で演習を行なう]
太平洋艦隊の主力水上艦~ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、駆逐艦「ブイストルイ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、「アドミラル・パンテレーエフ」はは、2018年8月中旬にウラジオストクを出航し、宗谷海峡を通過後、8月22日にカムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の主力水上艦部隊はカムチャツカ半島のヴィリュチンスクへ到着した]
太平洋艦隊の揚陸艦部隊もオホーツク海南部で演習を実施します。
(8月16日にウラジオストク付近から出航)
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊はオホーツク海南部へ向かった]
8月27日、ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、小型ロケット艦「ラズリーフ」、「モローズ」、原子力水中巡洋艦「トムスク」と、地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は、オホーツク海で合計7基の対艦ミサイルを発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はオホーツク海で対艦ミサイルを発射した]
8月28日には、ウラジオストクに駐留する第11水域防護艦大隊所属の小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」(362)と「コレーエツ」(390)が宗谷海峡を東へ通過し、日本海へ入っています。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年8月28日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
8月29日には原子力水中巡洋艦「トムスク」が魚雷を発射しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トムスクはオホーツク海で魚雷を発射した]
8月29日~30日には、最新鋭コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」を始めとする合計14隻の艦船が宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年8月31日公表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
そして9月1日、駆逐艦「ブイストルイ」と2隻のロケット艇(8月29日に宗谷海峡を通過した6隻のロケット艇の内の2隻)は、オホーツク海で超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
同時に、地対艦ミサイル「バル」(「ウラン」の地上発射型)も発射されました。
「バル」が何処から発射されたのかは明らかにされていませんが、オホーツク海で「バル」が配備されているのは、クナシル島(国後島)しか有りません。
[ロシア海軍太平洋艦隊は南クリル(千島)に新型地対艦ミサイルを配備した]
従って、今回の対艦ミサイル発射は、クナシル島(国後島)付近で実施されたようです。
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