ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は東シベリア海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年9月5日8時45分配信
【北方艦隊艦船支隊はサンニコフ海峡を通過して東シベリア海へ出た】
本日、東方へ向けて移動を続けている北方艦隊の戦闘艦・補助船支隊は、サンニコフ海峡を通過して東シベリア海へ入った。
前日、指定地点で北方艦隊の艦船は国営法人『ロスアトム』の原子力砕氷船「50リェート・ポベードゥィ」と合流した。
結氷偵察データにより、サンニコフ海峡には流氷と氷山が観測された。
北方艦隊艦船支隊の結氷海域の通過は、原子力砕氷船「50リェート・ポベードゥィ」に続く縦列隊形で行なわれた。
艦・支援船支隊の砕氷先導の航海の安全は、更に、北方艦隊のディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」により保障された。
結氷状態のモニタリングは、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の甲板から空中へ上がる艦載ヘリコプターKa-27の使用を含め、北方艦隊の部隊により常時行われている。
数日前、ヤクーツクのチクシ湾では、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将の統制下で北方艦隊部隊の北極グループによる兵種間戦術演習が実施された。
更に、ロシア連邦の北極島嶼ゾーンと海岸線を防護する演習では、ノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島海域で、ミサイル、高射及び砲射撃を実施した。
北方艦隊艦船は、8月8日から遠距離航海を行なっている。
移動中に支隊は3000海里以上を走破した。
航海の全行程において北方艦隊将兵は海上技量を向上させ、更には、ロシア連邦の経済活動施設に様々な危機的状況が発生した場合の安全を保障する為の一連の演習を実施した。

2018年8月8日、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」を旗艦とする北方艦隊艦船支隊は、7度目となる北極圏への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は7回目の北極圏航海へ出発した]
[北方艦隊艦船支隊](指揮官オレグ・ゴルべフ中将)
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
海洋掃海艦「ウラジーミル・グマネンコ」
砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」
後方支援船「エリブルス」
給油船「セルゲイ・オシポフ」
救助曳船「パミール」
サルベージ船KIL-143
(「ウラジーミル・グマネンコ」と「エリブルス」は途中からオビ湾で別行動)
バレンツ海を航行中、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、同海域で操業している漁船のモニタリング及び監視を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはバレンツ海で漁業監視を行なった]
8月12日には、北極海で運用される石油採掘プラットフォーム「プリラズロムナヤ」をテロリストから防衛する為の演習を実施しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は石油採掘プラットフォーム防衛演習を行なった]
8月13日にはカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はカラ海へ入った]
8月14日、ロシア最北の港町ディクソンへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はディクソン港へ到着した]
8月18日にディクソンを去りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はディクソン港を去った]
8月21日、ヴィリキツキー海峡を通過してラプテフ海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はラプテフ海へ入った]
8月25日、北方艦隊艦船支隊は、近日中に行なわれる演習の準備の為、チクシ湾に投錨停泊しました。

[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はチクシ湾に投錨停泊した]
8月28日、北方艦隊艦船支隊はチクシ湾で上陸演習を行ないました。
演習には、北方艦隊のキルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団及び第80独立自動車化射撃兵旅団(北極圏旅団)の他、ロシア空挺軍の部隊も参加しました。
[ロシア海軍北方艦隊の海軍歩兵旅団と北極自動車化射撃兵旅団は、空挺軍部隊と共に北極圏のチクシ湾で上陸演習を行なった]
北方艦隊艦船支隊は8月31日までにノヴォシビルスク諸島へ到着し、コテリヌイ島付近で演習を実施しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はノヴォシビルスク諸島付近で演習を実施した]
そして9月5日、北方艦隊艦船支隊はサンニコフ海峡を通過して東シベリア海へ入りました。
なお、現在、遠洋実習航海中の練習艦「ペレコプ」が北極海を西へ向かっています。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはベーリング海峡を通過して北極海へ入った]
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