ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦2番艦クロンシュタットは2018年9月20日に進水する
- カテゴリ:プロジェクト677ラーダ潜水艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月17日13時59分配信
【「ラーダ」型ディーゼルエレクトリック潜水艦の最初の生産艦は9月20日に進水する】
9月20日・木曜日、造船工場『アドミラルティ造船所』で、ロシア海軍の為のプロジェクト677潜水艦の最初の生産艦「クロンシュタット」の進水式典が開催される。
同社の広報サービスは発表した。
プロジェクト677(コード名「ラーダ」)ディーゼルエレクトリック潜水艦のトップ「サンクトペテルブルク」は『アドミラルティ造船所』で1997年12月26日に起工された。
2004年10月28日に進水した。
2005年12月に航行試験の第1段階を完了したが、更なるスケジュールは下請け業者により変更された。
海軍への引き渡しは2006年に計画されていたが、2007年12月に延期され、その後、2010年5月となった。
2010年、潜水艦は試験運用へ入り、2017年初頭までの完了が計画されていたが、今なお続けられている。
プロジェクト677潜水艦の最初の生産艦「クロンシュタット」は2005年7月に起工された。
4年後、潜水艦の建造は凍結され、2013年にロシア連邦国防省は修正プロジェクトの下で潜水艦を完成させる契約を締結した。
2018年3月、『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは、工場における
「クロンシュタット」の今年末までの進水は疑わしいと語った。
以前、『統合造船業営団』副総裁(軍事造船担当)の地位にあったイーゴリ・ポノマリョフは、海軍は「クロンシュタット」を2021年までに受領すると語った。
[Mil.Press FlotProm参照]
プロジェクト677潜水艦の排水量は1800トンであり、低レベルの騒音が際立っている。
それは21ノットまでの速力を発揮し、深度300メートルまで潜航できる。
乗組員は36名。
潜水艦は6門の魚雷発射管で武装している。

[プロジェクト677ラーダ潜水艦 ]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
ロシア海軍の第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。
しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。
2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】
「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。
インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・
ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。
僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。
インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?
ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・
その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦と3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2005年7月28日に起工された2番艦「クロンシュタット」は、2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]
2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。
[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]
これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]
一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、2013年10月に北方艦隊の基地へ回航されました。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクはバレンツ海で巡航ミサイルを発射した]
2番艦「クロンシュタット」の進水は、2018年9月20日に予定されています。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
「クロンシュタット」と「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]
今後、「ラーダ」級潜水艦は、少なくとも2隻が追加建造されます。
[ロシア海軍の為の第4世代通常動力潜水艦ラーダ級の4番艦と5番艦が建造される]
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