ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年9月21日15時49分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はインド洋で船舶航行の安全を保障する】
遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はスエズ運河を通過した。
現在、同艦の乗組員は、紅海北部で給油船から物資を補充している。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、合計2ヶ月以上インド洋海域に滞在し続ける。
乗組員には、北方艦隊の国際軍事協力計画に沿った一連の任務遂行が待ち受けている。
特に、アフリカとアジアの幾つかの沿海国及び島国の港への数回の業務寄港が計画されている。
航海期間に北方艦隊将兵は、アデン湾及びアフリカの角海域での民間船舶航行の安全保障へ参加し、海軍技量、運用、戦闘準備態勢の改善を続け、更には対テロ及び救助へ指向される一連の演習を実施する。
最近まで大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、地中海の海軍常設作戦連合部隊の一員として行動していた。
9月初頭、北方艦隊船員は、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の統制下で実施された海軍部隊の大規模演習へ参加し、一連の対潜任務へ成功裏に取り組んだ。

北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]
2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]
7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」はバルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]
8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]
8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]
8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
2隻に随伴してきた北方艦隊の中型海洋給油船「ドゥブナ」も、一緒に紅海へ入ったようです。
今後、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アデン湾で海賊対処任務(同湾を通過する民間船の護衛)を遂行し、更には、インド洋周辺諸国を訪問します。
なお、8月中旬までバルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」がアデン湾へ派遣され、海賊対処任務に就いていました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ地中海・アデン湾遠征(2018年4月-)]
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