ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はイタリアのメッシーナを訪れた
- カテゴリ:地中海情勢(2018年)

『タス通信』より
2018年9月23日19時8分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」はシチリアの港へ寄港した】
セヴァストーポリ、9月23日/タス通信
黒海艦隊のフリゲートは、シチリア島の地震と、その後のロシア船員の地元住民の救助110周年に合わせ、同島の港へ訪問の為に入った。
同艦隊の情報供給部は発表した。
「黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は、シチリア島(イタリア)のメッシーナ港への業務寄港を行ないました。
ロシア艦のイタリアの港への訪問は、1908年に同市が地震と津波で崩壊してから110年目に合わせたものです。
この時、港に居たロシア海軍艦の乗組員は、イタリア住民を救助した初めての外来者となりました」
声明では、こう述べられた。
2012年、イタリアの地震の被害者を救助したロシア船員へ敬意を表し、メッシーナで記念碑が除幕された。
艦の停泊時、艦の乗組員は、この記念碑への訪問と、更には一連の表敬プログラムが計画されている。
この他、ロシア船員の為に、メッシーナの歴史及び文化的名所の見学が計画されている。
訪問は9月24日まで続く。
ロシア黒海艦隊の「アドミラル・エッセン」(「490」、2016年6月7日就役)は、最近では、2018年3月中旬から6月末まで地中海東部で行動していました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"は地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはセヴァストーポリの観艦式へ参加しました。
8月25日、「アドミラル・エッセン」は、同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に黒海と地中海を結ぶボスポラス海峡へ入りました。
(つまり、8月24日頃に母港セヴァストーポリから出航)
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"と"アドミラル・エッセン"は地中海東部(シリア沖)へ向かった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宇宙軍の演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も地中海東部に留まっており、9月16日にはギリシャのポロス島を訪問しました。


[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を訪問した]
9月19日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・エッセン"はギリシャのポロス島を去った]
そして9月23日、イタリアのシチリア島(メッシーナ)へ到着しました。


メッシーナ地震は、1908年12月28日に発生し、マグニチュード7.1、死者・行方不明者は合計8万2000名以上に達しました。
特にメッシーナ市では、人口の半数の7万5000人が死亡しました。
この時、ロシア海軍(バルト艦隊)の戦列装甲艦「ツェサレーヴィチ」、「スラヴァ」、巡洋艦「アドミラル・マカロフ」「ボガトィーリ」、砲艦「コレーエツ」「ギリヤーク」から成る戦隊は、海軍士官候補生を乗せ、地中海で実習航海中だったのですが、住民救助の為、メッシーナへ向かいました。
戦列装甲艦「ツェサレーヴィチ」

ロシア海軍は、メッシーナ地震100周年の2008年にも同市を訪問しています。
この時には、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が訪れました。
[巡洋艦「モスクワ」はシチリア島を訪問する]
[ロシア海軍親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」はシチリア島に到着する]
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