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ロシア海軍太平洋艦隊のナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは2018年9月30日にアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月24日13時15分配信
【太平洋艦隊旗艦は3ヶ月間の航海へ向かう】

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」を伴い、2018年秋に3ヶ月以上の長期に渡る遠距離航海へ向かう。
ロシア連邦国防省は発表した。


「9月30日、ウラジオストク軍港で、遠距離航海へ出発する前の艦の軍事船員の送別式典が開催され、太平洋艦隊司令部の代表、乗組員の家族と近親者が出席します」
軍当局のサイトで公開された声明では、こう述べられている。

航海中に艦はアジア太平洋地域の複数の外国の港を訪問し、ロシア-中国演習『海洋協同-2018』及びロシア-インド演習『インドラ・ネイヴィー-2018』へ参加し、演習及び訓練を行なう。
乗組員は、艦上ヘリコプターのフライト実施下での航空グループとの連携行動へ取り組む。

前の太平洋艦隊旗艦の遠距離航海は2ヶ月半に渡って続けられた。
艦は2017年4月1日にウラジオストクから出航し、6月14日に帰投した。

「ワリャーグ」は、プロジェクト1164「スラヴァ」ロケット巡洋艦である。
ニコラエフ61コムーナ記念造船工場で建造された。
当初は、1942年にセヴァストーポリ湾で沈没した同名の艦に敬意を表し、「チェルヴォナ・ウクライナ」と呼ばれていた。
1996年、乗組員の主導により、有名なロシア海軍第1太平洋戦隊装甲巡洋艦に敬意を表して「ワリャーグ」と改名された。

「アドミラル・パンテレーエフ」は、プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦である。
1987年にカリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で起工され、1988年に進水した。
1992年5月1日に艦隊へ加わった。



2018年9月11日から17日まで、ロシア極東部戦略演習『ヴォストーク-2018』が実施されました。


ロシア海軍からは、北方艦隊太平洋艦隊の艦船約80隻が参加しました。
無論、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」も参加しました。

演習初日(9月11日)、北方艦隊チュクチ海沿岸のヴァンカレム岬付近で上陸演習を行ないました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍北方艦隊艦船支隊はチュクチ海で上陸演習を行なった]

同日、太平洋艦隊大型揚陸艦は、海軍歩兵部隊を乗せて出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の揚陸艦部隊は演習『ヴォストーク-2018』へ参加する]

演習2日目(9月12日)、北方艦隊チュクチ海沿岸のヴァンカレム岬付近で破壊工作員を撃破する演習を行ないました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍北方艦隊艦船支隊はヴァンカレム岬で破壊工作への対処演習を行なった]

同日、太平洋艦隊掃海艦艇及び対潜艦の演習が行なわれました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の掃海艦艇は太平洋及びオホーツク海で掃海演習を行なった]

同日、オホーツク海では、駆逐艦「ブイストルイ」と2隻のロケット艇(プロジェクト12411)超音速対艦ミサイル「モスキート」を発射しました。
[演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイと2隻のロケット艇はオホーツク海で超音速対艦ミサイル"モスキート"を発射した]

9月14日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」は、オホーツク海で演習を実施しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で演習を行なった]

同日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」駆逐艦「ブイストルイ」、大型対潜艦、小型対潜艦は、オホーツク海揚陸艦部隊を護衛する演習を行ないました。

[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍太平洋艦隊の大型水上艦はオホーツク海で揚陸艦部隊を護衛した]

同日、北方艦隊艦船支隊ベーリング海で捜索救助及び消火演習を行ないました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍北方艦隊艦船支隊はベーリング海で捜索救助演習を行なった]

9月15日、北方艦隊艦船支隊オホーツク海へ入り、ここで対潜演習を実施しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍北方艦隊艦船支隊はオホーツク海で対潜演習を行なった]

同日、沿海地方では、太平洋艦隊海軍歩兵部隊(第155独立海軍歩兵旅団)が、ロシア航空宇宙軍航空機(襲撃機Su-25)ヘリコプターの支援を受けてクレルカ岬の海岸へ上陸し、その後にロシア空挺軍第83独立空挺強襲旅団が降下しました。
[戦略演習『ヴォストーク-2018』へ参加するロシア海軍歩兵部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]

戦略演習『ヴォストーク-2018』終了後の9月18日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」宗谷海峡を西進して日本海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年9月19日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2隻は9月20日にウラジオストクへ帰投しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年9月20日7時47分配信
【太平洋艦隊沿海地方多種戦力小艦隊の艦は演習『ヴォストーク-2018』の後に恒久駐屯所へ戻った】


帰投から10日後の9月30日、親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、3ヶ月以上に渡るアジア太平洋地域への遠距離航海へ出発する事になりました。

親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、中国海軍との合同演習『海洋協同-2018』及びインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2018』へ参加します。

従って、少なくとも中国インドを訪問する事は確かでしょう。

2015年7月26日に採択されたロシア連邦の新たな海洋ドクトリンにおいて、中国インドは主要パートナーに位置づけられています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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