ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年10月1日14時36分配信
【大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアデン湾での海賊対処の為にインド洋へ入った】
モスクワ、10月1日、インタファクス-AVN
遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、紅海からインド洋へ入った。
北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガは月曜日に発表した。
「アデン湾の通過移動時に艦の乗組員は、海賊活動の多い海域での民間船舶航行の安全のモニタリングを行ないます。
状況偵察の為、対テログループを乗せたヘリコプターKa-27PSが上がります。
交代当直の戦闘班は、危険な海域に居る民間船からの電波遭難信号を受信する事を予想して通信作業を行ないます」
セルガは話した。
インド洋海域へ大型対潜艦「セヴェロモルスク」は2ヶ月以上滞在する。
その乗組員は、一連の軍事外交任務を遂行し、更には、アデン湾海域での民間船舶海上航行の安全を保障する。
9月中旬まで大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、地中海のロシア海軍常設艦船グループの一員として行動していた。
9月初頭に乗組員はロシア海軍の大規模合同演習へ参加し、一連の対潜任務へ成功裏に取り組んだ。
「航海期間中に北方艦隊将兵は、海軍技量、運用及び戦闘準備態勢の改善を続け、更には一連の対海賊及び救助へ指向される演習を実施します」
セルガは指摘した。
遠距離航海開始以来、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は15000海里以上を走破した。

北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]
2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]
7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」はバルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]
8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]
8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]
8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
2隻に随伴してきた北方艦隊の中型海洋給油船「ドゥブナ」も、一緒に紅海へ入ったようです。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
そして10月1日にアデン湾へ入りました。
今後大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、アデン湾で海賊対処任務(同湾を通過する民間船の護衛)を遂行し、更には、インド洋周辺諸国を訪問します。
なお、8月中旬までバルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」がアデン湾へ派遣され、海賊対処任務に就いていました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ地中海・アデン湾遠征(2018年4月-)]
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