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ロシア海軍黒海艦隊向けのプロジェクト11356Rフリゲートは3隻で終了する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年10月5日12時57分配信
【黒海艦隊の11356フリゲートは小型ロケット艦で代替される】
モスクワ、10月5日-ロシア通信社ノーボスチ

近い内に黒海艦隊へ新たな「フリゲート」クラスの艦が補充される事は無く、小型ロケット艦の加入が予定されている。
『ロシア通信社ノーボスチ』セヴァストーポリで同艦隊の参謀長ヴィクトール・リーン少将より伝えられた。
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「艦隊の為の(フリゲートの)如何なる埋め合わせも有りません。
予定されているのは、幾つかの新たな小型ロケット艦、更には巡洋艦モスクワの近代化です。
そして、艦隊の古い艦は交代が計画されています」
リーン
は、黒海艦隊へのプロジェクト11356フリゲートの埋め合わせの可能性に関する質問に答え、こう話した。

現在、黒海艦隊の戦闘編制には、3隻の同プロジェクト艦が在る:「アドミラル・マカロフ」、「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」
他の3隻の同型フリゲートは、ウクライナからのガスタービン供給が無くなったが故に建造が停止し、インドへ販売されるかもしれない。

ロシア大統領広報秘書官ドミトリー・ぺスコフは、販売の為の合意には未だ達しておらず、交渉は続いていると発表した。

プロジェクト11356フリゲート供給の為の政府間合意は、プーチンインド首相モディゴアでの会談の結果、2016年10月に署名された。



ロシア海軍向けのプロジェクト11356Rフリゲート(インド海軍向けの「タルワー」級フリゲートロシア向けヴァージョン)は、現在までに6隻が起工され、3隻が就役しています。
[「タルワー」級(プロジェクト1135.6)]
[プロジェクト11356(タルワー級)の装備]
[プロジェクト11356R(改タルワー級)フリゲート]

1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2010年12月18日起工/2014年3月14日進水)は2016年3月11日に就役し、2016年6月9日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

2番艦「アドミラル・エッセン」(2011年7月8日起工/2014年11月7日進水)は2016年6月7日に就役し、2017年7月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはセヴァストーポリへ到着した]

3番艦「アドミラル・マカロフ」(2012年2月29日起工/2015年9月2日進水)は2017年12月27日に就役し、2018年10月5日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

しかし、続く3隻(「アドミラル・ブタコフ」、「アドミラル・イストミン」、「アドミラル・コルニロフ」)は、ウクライナからのガスタービンエンジンの供給問題により建造が中断しました。
[ガスタービンエンジン代替問題]
ソ連/ロシア艦船用ガスタービンエンジンの製造には、ロシア「サトゥルン」、「アヴローラ」、「トゥルボコン」、ウクライナ「ゾーリャ機械設計」が関わっており、エンジンの主要パーツはロシアで製造し、最終組立は「ゾーリャ機械設計」で行なわれていたのですが、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービン生産の分業体制も瓦解しました。

この為、2016年初春頃からインドへの売却交渉が行なわれ、2017年2月にはインドへの売却が決まったと報じられました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為に建造されたプロジェクト11356Rフリゲートの4番艦と5番艦はインドへ売却される]
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当初、プロジェクト11356Rフリゲートは6隻全てが黒海艦隊へ配備される予定でしたが、前期建造艦3隻のみで終了する事になりました。

今後、黒海艦隊には、3隻の11356Rフリゲートの代わりに、新たな小型ロケット艦が配備されます。
[プロジェクト21631ブヤン-M小型ロケット艦]

プロジェクト21631小型ロケット艦「ヴイシニー・ヴォロチョーク」は2018年6月1日に就役しました。

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[プロジェクト21631小型ロケット艦の6番艦ヴイシニー・ヴォロチョークはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]

続いて「オレホヴォ・ズエヴォ」が航行試験の準備を進めています。
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少なくとも18隻の建造が計画されているプロジェクト22800小型ロケット艦も、何隻かは黒海艦隊へ配備される事になるでしょう。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]

この他、黒海艦隊旗艦・ナヒーモフ勲章授与・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」の近代化改装も予定されています。
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[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワの近代化改装は断念されていない]
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