ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを5機受領した
- カテゴリ:ロシアの艦載ヘリコプター

『タス通信』より
2018年10月6日17時52分配信
【バルト艦隊は5機の近代化された対潜ヘリコプターKa-27Mを受け取った】
カリーニングラード、10月6日/タス通信
5機の近代化された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mは、2018年の海軍航空隊の再軍備計画のプログラムの枠組みにおいてバルト艦隊へ受け入れられた。
『タス通信』は土曜日に同艦隊の公式代理人ローマン・マルトフより伝えられた。
「海上での対潜戦闘実施の為に意図されている合計5機の近代化されたヘリコプターKa-27Mは、カリーニングラード州の艦隊の飛行場の1つに到着しました」
彼は話し、技術要員は、現在、更新された戦闘マシンの整備及び季節規定作業を行なっている事を指摘した。
マルトフによると、一部のヘリコプター乗員は、現在、エイスクのロシア連邦海軍海上航空隊の要員の戦闘訓練・再教育センターでの再研修を終え、既に更新された機体のフライトの為の飛行準備の再訓練を行なっている。
ヘリコプターの近代化は、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』へ加入しているクメルタウ航空機製造事業(バシキール)の専門家により行なわれている。
機内電波電子機器は更新され、新たな探知システム及び電波音響兵装が設置される。
これらは全て、敵潜水艦の捜索及び探知の課題の解決の効率性の大幅な増大を可能にする事を艦隊の代理人は指摘した。
Ka-27Mは、ヘリコプターKa-27PLを近代化したものであり、対潜戦闘実施の為に意図されており、航空母艦を含めた大型水上艦の艦上へ配置できる。

現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]
Ka-27PLの近代化型Ka-27Mは、2012年5月に第一次発注が行なわれると発表されました。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]
【Ka-27M試作機(0909号機)】
その後、Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊での試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]
2014年12月には、北方艦隊所属の4機のKa-27PLが近代化改修を行なう事になりました。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]
近代化改装されたKa-27Mの最初の8機は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]
しかし、引き渡しは1年遅れて2016年12月になりました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化改装された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを2016年12月に受領する]
2016年12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した]
その後、残りの7機も2016年12月末~2017年1月初頭までに引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
この内の6機は、北方艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊は2017年に6機の近代化された艦上ヘリコプターKa-27Mを受け取る]
この他、2017年末までに、もう2機が引き渡されたようです。
(合計10機)
何機かのKa-27Mは、クラスノダール地方のエイスク基地で各種試験や乗員の訓練などに使われているようです。

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]

2018年1月9日、次のKa-27Mグループがロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
1月11日、バルト艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
そして10月6日、バルト艦隊航空隊は更に5機のKa-27Mを受領しました。
これでバルト艦隊のKa-27Mは合計6機になりましたが、おそらくは、同艦隊所属のプロジェクト11540警備艦2隻とプロジェクト20380コルベット4隻への搭載用でしょう。
ロシア海軍は、2020年までに合計で約50機のKa-27Mの受領を予定しています。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに約50機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領する]
この他、Ka-27の後継機となる将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」の開発も始まっています。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]
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