ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦ダゲスタンは演習中に巡航ミサイル"カリブル"を発射した
- カテゴリ:ロシア海軍カスピ小艦隊

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年10月6日3時12分配信
【カスピ小艦隊の艦は「カリブル」で「敵」へ打撃を与えた】
モスクワ、10月6日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシアのカスピ小艦隊のロケット艦「ダゲスタン」と「タタールスタン」は、演習において、高精度ミサイル複合体「カリブル」により仮想敵へ打撃を与えた。
南方軍管区広報サービス部長ワジム・アスタフィエフは発表した。
彼によると、艦の乗組員は、複合体「カリブル-NK」から沿岸目標へ、高精度兵器によるミサイル打撃を与えた。
ミサイルは、約100海里(180km)の沿岸目標の位置まで成功裏に飛翔した。
「南方軍管区司令官アレクサンドル・ドヴォルニコフ大将の総指揮下の大規模な双務指揮幕僚演習の実施中、ロケット艦ダゲスタンとタタールスタンは、チェチェン島の敵の重要な施設を撃破する任務を遂行しました」
アスタフィエフは話した。
アスタフィエフは、演習には7000名の将兵が参加し、約20機の航空機と60機以上のヘリコプターを含む2500台の戦闘機器が関わると付け加えた。
ロシア海軍のプロジェクト11661Kロケット艦は、2隻がカスピ小艦隊へ配備されています。
1番艦「タタールスタン」は2003年8月31日に就役し、2014年9月から2016年5月まで近代化改装が行なわれました。

[ロシア海軍カスピ小艦隊旗艦・ロケット艦タタールスタンは近代化改装を終えて復帰した]
2番艦「ダゲスタン」は2012年11月28日に就役しました。

[ロケット艦ダゲスタンはロシア海軍へ引き渡された]
「ダゲスタン」は、ロシア海軍の水上艦で初めて有翼ミサイル「カリブル」を搭載しています。
[ロシア海軍は2018年4月~6月に49基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した]
ロケット艦「ダゲスタン」は、2015年10月7日に小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」と共にカスピ海南方からシリア領内のテロ組織『イラク・レバントのイスラム国』(ISIL)拠点へ「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
2015年11月20日にもカスピ海南方からシリア領内のISIL拠点へ「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2018年10月1日から8日まで、ロシア南方軍管区の大規模演習が実施され、同軍管区に所属する陸海空軍部隊が参加します。
南方軍管区の指揮下にあるカスピ小艦隊も演習へ参加しており、その一環として、ロケット艦「ダゲスタン」はチェチェン島の標的へ「カリブル」を発射しました。


なお、同型艦「タタールスタン」は「カリブル」を搭載していないので、今回は「ダゲスタン」のエスコート役だったようです。
プロジェクト11661シリーズは、輸出型の11661E(ゲパルド3.9)がベトナム海軍へ4隻売却されています。
「ディン・ティエン・ホアン」HQ-011:2011年3月5日就役
「リ・タイト」HQ-012:2011年7月25日就役
「チャン・フン・ダオ」HQ-015:2018年2月6日就役
「クアン・チュン」HQ-016:2018年2月6日就役
こちらは、艦尾にヘリコプター甲板が設置され、艦橋前に高射ミサイル砲複合体「パラシ」を搭載するなどの改正が行なわれています。
2番艦「リ・タイト」

3番艦「チャン・フン・ダオ」は、2018年9月27日から30日まで日本の横須賀を訪問し、10月3日から6日まで堺へ寄港しました。
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