ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海沿岸のベロモルスクへ到着した

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年10月7日18時31分配信
【小型ロケット艦「ウラガーン」は国家試験実施の為にベロモルスクへ入った】
プロジェクト22800、コード名「カラクルト」小型ロケット艦のトップ「ウラガーン」は、10月7日・日曜日にベロモルスクへ入った。
白海運河管理局サイトは発表した。
現在、同艦は、国家受領試験の一部を実施する為に白海へ出る為の曳航の準備を行なっている。
最初の「カラクルト」の国家試験開始を、『Mil.Press FlotProm』は9月28日に同艦の建造工場『ペラ』広報サービスより伝えられた。
このような方式の小型ロケット艦の移動は、レニングラード造船工場『ペラ』の在るオトラドノエから白海まで白海・バルト海運河を通過して9日間を費やした。

サイト『マリントラフィック』によると、艦のルートの一部で、後押し曳船OTA-900が同行した。
「ウラガーン」は、ラドガ湖で工場航行試験を実施し、少なくとも3回の出航を行なった。
その後、同艦は主要海軍パレードへ参加した。
2018年5月5日に海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将が発言したように、「カラクルト」のトップは試験完了の為にバルト海への移動を控えている。
ラドガ湖及び白海での海軍の艦船の実地試験は目新しい事ではないと海軍の消息筋は話した。
彼によると、白海水域では海洋配置戦略ミサイル複合体「ブラヴァー」の試験が実施され、プロジェクト22350のトップ「アドミラル・ゴルシコフ」や、その他の艦の射撃が行なわれた。
ラドガ湖では、プロジェクト11982試験船「ラドガ」、プロジェクト23130給油船「アカデミック・パシン」や、その他の船の工場航行試験が実施された。
2017年秋、曳船を伴い、内陸水路でプロジェクト22160モジュール哨戒艦(コルベット)のトップ「ワシーリー・ブイコフ」が黒海への移動を行なった。
同艦はゴーリキー記念ゼレノドリスク工場で建造された。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]
その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月19日にラドガ湖で工場航行試験を開始しました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの航行試験が始まった]

7月初頭までにラドガ湖で計3回の工場航行試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは3度に渡り航行試験を行なった]
「ウラガーン」は、サンクトペテルブルクで7月29日に行なわれた『ロシア海軍の日』記念観艦式へ参加しました。

工場航行試験は9月中旬頃までに完了し、一旦造船所へ戻りました。

9月28日から最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの国家試験が始まった]
「ウラガーン」は内陸水路で移動を行ない、10月7日には白海への出口となるベロモルスクへ到着しました。
今後、「ウラガーン」は、白海で試験を実施し、その後、バルト海へ戻って試験の最終段階を実施するようです。
「ウラガーン」のロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されており、就役後はバルト艦隊へ配備されます。
[プロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
バルト艦隊には、計6隻の「カラクルト」小型ロケット艦が2021年までに配備されます。
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。
最初の2隻:「ウラガーン」と「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。

2016年5月10日、クリミア半島のフェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)で「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]
2016年7月29日、『ペラ』造船所で「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]

2016年12月24日、『ペラ』造船所で「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場で「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]
2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場で「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]
プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
この他、AK-176MA 76mm砲と高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」と「タイフーン」はAK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]
プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンのゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
プロジェクト22800は計18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]
この内の6隻は太平洋艦隊向けとして極東の造船所での建造が計画されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される]
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