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ロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦はバレンツ海で演習を実施した

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年10月18日12時7分配信
【北方艦隊の潜水艦はNATOの大規模演習の目の前で演習を実施した】
モスクワ、10月18日、インタファクス-AVN

北方艦隊水中巡洋艦バレンツ海で演習を実施し、その中で潜水艦の追尾と魚雷攻撃の実行へ取り組んだ。
北方艦隊広報サービスは発表した。

「北方艦隊の原子力水中ロケット巡洋艦は、夏季研修期間の乗組員の訓練計画の下で対潜演習任務を遂行しました」
広報サービスは伝えた。

潜水艦乗員バレンツ海の艦隊射爆場へ入った。

「戦闘訓練計画に沿って、彼らは水中操艦、水中音響兵装を用いた潜水艦の捜索と追尾、更には敵の対抗活動の条件下での魚雷攻撃へ取り組みました」
艦隊は指摘した。

対潜訓練は、基本的にミサイル複合体の使用を意図している原子力水中ロケット巡洋艦を含め、全ての潜水艦乗組員の錬成訓練の義務的要素である事が指摘された。

演習へ参加した潜水艦の隻数とタイプについては伝えられていない。

この地域で、10月末から「冷戦」終結後最大のNATO演習『トライデント・ジャンクチュア』が始まり、合計29の同盟加盟国、更にはスウェーデンフィンランドの陸軍、空軍、海軍が参加する。
演習は10月25日から11月7日まで、ノルウェーと、その近辺の沿岸で行なわれる。

演習には、4万5千名以上の将兵、130機の戦闘航空機、70隻の艦艇、更には、約1万両の戦闘車両が参加する。



今回、北方艦隊広報部は、バレンツ海で演習を行なった「原子力水中巡洋艦」(ミサイル原子力潜水艦)の艦名を公表していませんが、現在、北方艦隊で行動可能状態に在るのは、この4隻です。
全てザオゼルスク基地に駐留しています。

プロジェクト885原子力水中巡洋艦:「セヴェロドヴィンスク」
プロジェクト949A原子力水中巡洋艦:「ヴォロネジ」、「スモレンスク」、「オリョール」


この内、最新鋭の「セヴェロドヴィンスク」は、10月7日に白海沿岸のセヴェロドヴィンスク市へ入っています。
以後の動向は不明ですが、今回の演習へ参加している可能性は低いでしょう。

おそらく、今回の演習へ参加したのは、3隻の949Aの何れかでしょう。

3隻の949Aの内、「オリョール」は、今年7月29日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加した後、8月1日にはバルト海北方艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の合同演習へ参加しています。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

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記事の最後の方で触れられていますが、NATO軍演習『トライデント・ジャンクチュア-2018』は、10月25日から11月7日までノルウェー周辺で実施されます。
【演習『トライデント・ジャンクチュア-2018』公式サイト】
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