艦上戦闘機Su-33は巡航ミサイル迎撃訓練を行なった

『アルムス-タス』より
【北方艦隊の艦上対空防衛グループは、北極圏における有翼ミサイル発射訓練を実施した】
モスクワ、9月25日(アルムス-タス)
北方艦隊の艦上対空防衛グループは、北極圏における有翼ミサイル発射訓練を完了した。
本日(9月25日)、イタル-タスは、西方軍管区広報サービス部長アンドレイ・ボブルン大佐から伝えられた。
「西方軍管区の北方艦隊艦上対空防衛グループと第1航空・対空防衛軍司令部は連携してミサイル発射及び有翼ミサイルの空中迎撃を実施しました」
彼は述べた。
「異種間対空防衛グループは、北極圏において、艦艇グループ及び戦略地上施設を狙っていた3発の有翼ミサイルを撃破しました」
ボブルン氏は説明した。
「空中から部隊を保護する課題を果たす為、沿岸複合体リドゥートからロケット標的がバレンツ海エリアの海上射爆場へ向けて発射されました」
「最初のロケット標的は、艦船グループに向けて発射され、空中での戦闘当直を実施していた艦上戦闘機Su-33の兵器複合体により撃破されました」
広報サービス部長は話した。
「その後、有翼ミサイルに擬したロケット標的2発が発射されました」
仮想敵の2発目の打撃ミサイルは、ボブルンによると
「地上目標を狙うものでした」
「第1航空・対空防衛軍司令部の空中防衛手段により、ロケット標的は速やかに発見され、高射ミサイル複合体S-300により、国境ゾーンから遠く離れた場所で撃破されました」
軍管区の代理人は説明した。
(2012年9月25日10時59分配信)
「北方艦隊の艦上対空防衛グループ」とは、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」に搭載されている艦上戦闘機Su-33を指しています。
Su-33は「ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念・第279独立艦上戦闘機航空連隊」に所属しています。
[ロシア海軍航空隊のSu-33艦上戦闘機全機リスト]
9月21日から北方艦隊を含むロシア西方軍管区の大規模演習が北極圏において実施されています。
[北極圏で大規模演習が開始された]
北方艦隊からは、以下の艦が参加しています。
重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」
大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
小型対潜艦
小型ロケット艦
掃海艦
原子力潜水艦
ディーゼル潜水艦
つまり、演習に参加する為に出港している重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」からSu-33が発艦し、有翼ミサイル(巡航ミサイル)を迎撃したという事でしょう。
沿岸複合体「リドゥート」は、艦対艦ミサイル「プログレス」(SS-N-3シャドック)の地上発射タイプです。
最大射程は270kmです。

北方艦隊では、第536独立沿岸ミサイル-砲兵旅団(スネジュノゴルスク)に配備されています。
このミサイルをSu-33が迎撃したという事でしょう。
- 関連記事
-
- 北方艦隊はバレンツ海及びカラ海、ラプテフ海で演習を行なう
- バレンツ海で対艦ミサイル発射訓練が行なわれた
- 艦上戦闘機Su-33は巡航ミサイル迎撃訓練を行なった
- 原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは遭難船救助訓練を行なった
- 北極圏で大規模演習が開始された
スポンサーサイト