浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない

『タス通信』より
2018年11月1日17時36分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の甲板に横たわるクレーンは計画修理作業の実施を妨げない】
サンクトペテルブルク、11月1日/タス通信
第82艦船修理工場の事故の際に重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の甲板へ落下したクレーンは、艦の計画修理作業の実施を妨げない。
『タス通信』は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスより伝えられた。
「現在、クズネツォフの甲板に在る浮きドックPD-50のクレーンは、計画された作業の遂行の障害ではありません」
対談者は話した。
広報サービス代表によると、現時点での計画作業は、他の部分で行なわれている-主要な作業は、艦の船室内部で行なわれている。
平常ならざる状況は、航空巡洋艦の修理の総合時期には影響を及ぼしていない。
その一方、倒壊したクレーンを引き揚げる問題は、未だ検討中である。
構造物を艦の甲板から撤去する正確な予定時期は、未だ知られていない。
『タス通信』より
【アドミラル・クズネツォフ修理時の事故】
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を修理中の浮きドックPD-50の事故に関する記事のリスト。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
2018年10月30日未明、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォに位置する第82艦船修理工場の大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]
この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。
「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスクの第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
「アドミラル・クズネツォフ」は9月中旬に浮きドックPD-50へ入渠し、推進軸やスクリューの取り外しなどの船体下部の作業を行なっていましたが、それが完了してドックから出ようとしていた時に事故が起こったので、どのみち、今後の作業は第35艦船修理工場で実施される事になります。
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