近代化改装中のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2019年6月にドック検査を行なう

『タス通信』より
2018年10月31日22時27分配信
【『統合造船業営団』は、「アドミラル・クズネツォフ」は2019年6月にドック検査を必要とすると伝えた】
タス通信、10月31日
ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」は、来年6月にドック検査を必要とする。
水曜日、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフは、フォーラム『VestiFinance』の控室で述べた。
「私共は、来年6月にドック入りの必要がある事を理解しており、多くのインタビューで出された質問への回答が、我々の鍵となります」
彼は、「クズネツォフ」の修理状況に関するコメントで、こう話した。
彼によると、目下の鍵となる問題は「浮きドックPD-50を浮揚できるか否か、復旧できるか否かです」
「そして、これは、選択肢に依るでしょう。
私共は、絶望的な状況にあるとは言えません。
我々は、どの選択肢を選ぶのかという点について、常に『プランB』を持っておりますが、我々は、その後に取り組みへの着手を望んでいます。
我々は、このドックを復旧させる見通しを明確に理解しております」
『統合造船業営団』トップは話した。
ラフマノフは、沈んだドックが「全ての選択肢の中で最も効果的であり、最も適合している」事を認めた。
以前に伝えられたように、ムルマンスクの浮きドックPD-50は、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の出渠時に沈没した。
『タス通信』より
【アドミラル・クズネツォフ修理時の事故】
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を修理中の浮きドックPD-50の事故に関する記事のリスト。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
2018年10月30日未明、ムルマンスク近郊ロスリャコヴォに位置する第82艦船修理工場の大型浮きドックPD-50へ入渠していた「アドミラル・クズネツォフ」の出渠作業中、突然に電力供給が止まり、浮きドックは沈没しました。
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフを修理中の浮きドックPD-50で事故が発生した]
この事故により、浮きドックPD-50のクレーン1基が「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板へ落下し、甲板を損傷しました。
具体的には、飛行甲板に直径5メートル程の穴が開きました。
「アドミラル・クズネツォフ」は、事故後にロスリャコヴォからムルマンスクの第35艦船修理工場へ回航され、第24埠頭(「アドミラル・クズネツォフ」がいつも停泊している場所)へ係留されました。

「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は第35艦船修理工場の岸壁で続けられますが、現段階での作業は艦内で実施されるものが殆どであり、飛行甲板上に「障害物」が横たわっていても関係無いようです。
[浮きドックPD-50の沈没事故は重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの修理作業を妨げない]
ただ、「アドミラル・クズネツォフ」の修理(近代化改装)作業は2021年まで続き、その過程において、2019年6月にはドック入りしての検査が予定されているようです。
当然ながら、それまでに「アドミラル・クズネツォフ」を入渠させるドック(浮きドック)を用意しなければならず、浮きドックPD-50を修復するか、或いは別のドックを用意する必要があります。
現在の所、浮きドックPD-50を修復する事になるようですが。
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