ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海へ入る
- カテゴリ:地中海情勢(2018年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年11月6日12時44分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・マカロフ」は地中海のロシア海軍グループへ補充される】
黒海艦隊の最新フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、セヴァストーポリから地中海への計画移動を行なっている。
現在、艦の乗組員は、黒海海峡・ボスポラス及びダーダネルスを通過している。
海上移動を行なう艦は、艦隊の戦闘訓練射爆場で複合艦内戦闘演習を実施した。
ヘリコプターKa-27PL乗員と合同で船員はフリゲートの甲板での発艦及び着艦の課題へ取り組み、潜水艦の捜索及び追尾の訓練を実施した。
同時に、航空複合体の全てのシステムの整然とした動作を確認する目的で、ヘリコプターのフライトを支援する艦内班の訓練が行なわれた。
本日の終わりには、艦は地中海の海軍常設連合部隊へ加わる予定である。
プロジェクト11356Rフリゲート3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で起工され、2015年9月2日に進水し、2017年12月27日にロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[プロジェクト11356Rフリゲート3番艦アドミラル・マカロフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
就役後もバルト海に留まって慣熟訓練を行ない、2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはサンクトペテルブルク(ネヴァ川)の観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、北方艦隊及びバルト艦隊の参加艦と共にバルト海で合同演習を行ないました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
2018年8月18日、「アドミラル・マカロフ」は黒海艦隊基地セヴァストーポリへの移動を開始しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ向かった]
2018年8月末までに地中海東部へ到着し、同海域で9月1日から8日まで実施されたロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も地中海東部に留まっていましたが、10月4日にダーダネルス海峡へ入り、地中海を去りました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海を去り、黒海へ向かった]
翌10月5日、黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
その後は乗組員の慣熟訓練を行なってましたが、11月5日にセヴァストーポリを抜錨し、地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・マカロフ"は地中海東部へ向かった]
翌11月6日にボスポラス海峡及びダーダネルス海峡を通過し、同日末には地中海へ入ります。
現在、地中海東部(シリア沖)には、少なくとも以下のロシア海軍の艦船が滞在しています。
[北方艦隊]
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」
中型海洋給油船「ドゥブナ」
[バルト艦隊]
工作船PM-82
[黒海艦隊]
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」
潜水艦「コルピノ」
フリゲート「アドミラル・エッセン」
大型揚陸艦「オルスク」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」
中型海洋給油船「イマン」
試験船「セリゲル」
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