ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦と合同演習を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月10日14時30分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はアデン湾でロシア-日本演習へ参加した】
本日(11月10日)、アデン湾で対海賊へ指向されるロシア-日本海軍演習が始まり、ロシア海軍と日本海軍の戦闘艦が参加する。
ロシア側を代表するのは、インド洋海域で遠距離航海任務を遂行している北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」である。
日本側からは演習へ駆逐艦「いかづち」が参加する。
このような北方艦隊及び日本海軍の船員の間の連携は、ロシア海軍史上初めて行われる。
双方が計画する演習の主な目的は、ロシア及び日本の戦闘艦の間の対海賊並びに対テロリストへ指向される合同活動中の連携レベルの強化にある。
演習はアデン湾の指定海域における艦の会合と高速艇を用いた士官の通信の交換エピソードから始まった。
その後、艦の乗組員は、合同操艦と、艦載ヘリコプターを用いた不審な船及び海上設備の発見の状況に関する互いの情報の交換への取り組みを始めた。
本日には、更に、「互いの甲板」の要素を実施する艦載ヘリコプターのフライトへ取り組み、ロシアのヘリコプターは日本の駆逐艦の甲板への着艦を行ない、その逆も行われる。
更に、合同での護送船団への攻撃の撃退のエピソードがある。
演習段階が完了すると、ロシア及び日本の船員は、双方の艦の連携の為の見学を行なう。
北方艦隊の艦は9月中旬からインド洋海域で行動している。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」の遠距離航海は、主要駐留地点セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来、続いている。
これまでに彼らは約23000海里を航行し、一連の軍事外交任務を遂行し、アルジェ港、ヴィクトリア港、ペンバ港、そしてアンツィラナナ港へ到着した。
北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)とロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]
2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]
7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」はバルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]
8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]
8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]
8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]
8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
10月1日にアデン湾へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは海賊対処任務の為にアデン湾へ入った]
10月5日にセーシェル諸島のヴィクトリア港へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港した]
10月9日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはセーシェル諸島を去った]
10月15日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」はモザンビークのペンバ港(ポルト・アメリア)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを訪れた]
10月17日にペンバ港(ポルト・アメリア)を出航し、次の訪問地マダガスカルへ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはモザンビークを去り、マダガスカルへ向かった]
10月21日、マダガスカル島のアンツィラナナ港(ディエゴ・スアレス)へ入港しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルのアンツィラナナを訪れた]
10月24日にアンツィラナナ港を出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはマダガスカルを去った]
10月29日、「セヴェロモルスク」は再びセーシェル諸島のヴィクトリア港へ寄港しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年10月29日13時52分配信
【北方艦隊の大型対潜艦「セヴェロモルスク」はセーシェルへの業務寄港を行なった】
11月3日にヴィクトリア港を去り、アデン湾へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクは2度目のセーシェル訪問を終え、アデン湾へ向かった]
そして11月10日、アデン湾で日本海上自衛隊の護衛艦「いかづち」(2001年3月14日就役)と合同演習を行ないました。

護衛艦「いかづち」は8月5日に横須賀を出航し、アデン湾へ派遣されています。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2018年7月20日発表
【派遣海賊対処行動水上部隊の交代について】
なお、「セヴェロモルスク」は、2015年1月にアラビア海で日本海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」と会合していますが、この時には合同演習は行ないませんでした。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアラビア海で日本の護衛艦と出会った]
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