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ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月16日17時51分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はラマンシュ海峡を通過した】

本日(11月16日)、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」率いる北方艦隊艦・支援船支隊は、ラマンシュ海峡を通過した。
この一昼夜、ロシア戦闘艦支援船は、ラマンシュ海峡の最も狭い部分~パ・ド・カレー海峡を通り抜け、北へ向かって移動を続けている。

大西洋イベリア半島沿いの移動時に巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、対潜及び対空防衛訓練、更には、給油船「ドゥブナ」乗組員と協同で海上移動中に縦列形式での物資補充へ取り組んだ。
艦載ヘリコプターは、ロケット巡洋艦からのフライト中に海上での遭難者の救助演習を実施し、艦上航空機ヘリコプターKa-27が使用された。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は8月11日から地中海エリアで任務を遂行した。
この間に、地中海で常時行動するロシア海軍艦船グループの一連の合同活動へ参加した。

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の遠距離航海は、主要駐留所セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日以来続いている。
この間に巡洋艦は、主要海軍パレードの旗艦としてクロンシュタット市へ到着し、バルト海及び地中海ロシア海軍の艦隊間演習へ参加し、更にはアルジェリア人民民主共和国首都への業務寄港を行なった。
これまでの艦の航海において、19000海里以上を航行した。


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年11月16日21時20分配信
【ブリテンのフリゲートは、ラマンシュ海峡を通過した後、北海で巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の追跡を続けている】
ロンドン、11月16日、インタファクス

ブリテンロケットフリゲート「セント・アルバンス」は、金曜日にラマンシュ海峡を通過するロシア海軍ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」へ同行した後、北海へ移動する同艦へのしつこい追尾を続けている。
これは、船舶モニタリングシステムAISの記録による。

北海の国際水域でフリゲート「セント・アルバンス」は、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」から約1キロメートル離れて並行コースを取っている。

巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」には給油船「ドゥブナ」曳船SB-406が同行しており、地中海への航海を完了し、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ戻る。

金曜日、王立海軍は、ブリテンロケットフリゲート「セント・オルバンス」が、ロシア海軍巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」へ同行する為にグレートブリテン領海付近のラマンシュ海峡へ到着したと発表した。
「現在、ブリテン領海保護を行なっているフリゲートは、移動するロシアの巡洋艦マルシャル・ウスチーノフを監視する任務を与えられています」
声明では、こう述べられた。

王立海軍によると、ロシア巡洋艦には給油船曳船が同行しており、最近に地中海から出て大西洋を北上している。
ロシア艦船支隊ビスケー湾に居た時には、フランス戦闘艦が監視していた。
その後、ロシア艦船支隊ラマンシュ海峡を通過し、ブリテンロケットフリゲート「セント・アルバンス」が追跡に加わった。

伝えられているように、巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と、同行する給油船「ドゥブナ」及び曳船SB-406は、モロッコ北方のスペインの飛び地セウタ港への物資補充の為の3日間の滞在後、月曜日にジブラルタル海峡大西洋へ通過した。
これは、2年前にNATOの圧力により中断して以来、ジブラルタル海峡南岸に位置するスペインの港セウタへのロシア連邦海軍艦船の初めての寄港である。
この数ヶ月間、艦船は地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行していた。



北方艦隊ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]

2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]

7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。


観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]

演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」バルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]

8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

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8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]

8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]

8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]

8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]

9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍ロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。

[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]

その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]

大型対潜艦「セヴェロモルスク」と別れた後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」地中海東部に滞在しており、10月17日には対艦ミサイルの迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]

10月23日にはキプロスリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]

その後、地中海東部を離れて西へ向かい、11月9日には北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。
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[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを訪れた]

11月12日にセウタから出航し、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを去り、大西洋へ出た]

その後、イベリア半島沿いに北上し、ビスケー湾へ入った後、11月16日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。

なお、ラマンシュ海峡通過の際、例によってグレートブリテン海軍の軍艦~今回はフリゲートF83「セント・アルバンス」(2002年6月6日就役)がロシア海軍艦船部隊を追尾しました。
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「セント・アルバンス」は、ロシア海軍艦船部隊北海へ入った後も、しつこく追尾を続けているようです。
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