ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海遠征を終えて母港セヴェロモルスクへ帰投した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年11月23日13時7分配信
【遠距離航海任務を遂行した北方艦隊の戦闘艦・支援船支隊はセヴェロモルスクへ到着した】
本日(11月23日)、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクでは、地中海及び大西洋で遠距離航海任務を遂行した北方艦隊の戦闘艦・支援船支隊の会合が開催された。
支隊は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、給油船「ドゥブナ」、救助曳船SB-406から成る。
北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将は、与えられた任務は成功裏に遂行されたとの報告を受けた。
セヴェロモルスクの北方艦隊水上艦連合部隊の敷地内では歓迎式典が開催された。
これには、北方艦隊司令部、セヴェロモルスクに駐留する水上艦連合部隊の要員、ムルマンスクのナヒーモフ兵学校の教官、全連邦軍事スポーツ少年団員、軍事船員の家族と親類が参加した。
航海から戻ったロケット巡洋艦の艦長と支援船の船長は、大祖国戦争時代の海軍で起こった伝統である子豚の丸焼きを北方艦隊司令官から贈られた。
艦隊司令官は、遠距離航海へ参加し、与えられた任務を成功裏に果たして母国へ戻った北方艦隊将兵を祝福した。
彼は指摘した。
「遠距離航海の際、数十回の計画戦闘訓練活動と100回の艦の演習及び訓練が実施された」
ニコライ・エフメノフ大将は、こう述べた。
「遠距離航海の際、ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフ乗組員は、クロンシュタット泊地の主要海軍パレードで北方艦隊を代表し、バルト海のロシア海軍の艦隊間演習へ参加し、北方艦隊の巡洋艦では、地中海のロシア海軍艦船グループの演習の統制が行なわれた」
北方艦隊司令官は強調した。
「航海司令部は、現代的な武力衝突及び実在の脅威を特に考慮した海上での部隊の兵器使用及び戦術行動を可能にする全く新しい形態の数多くの作業を行なった」
北方艦隊の艦・支援船支隊の遠距離航海は、基礎駐留地点セヴェロモルスクから出航した2018年7月5日に始まった。
航海は、北方艦隊副司令官ヴィクトール・ソコロフ中将の将旗の下で実施された。
この間にロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」はクロンシュタット泊地の主要海軍パレードで旗艦となり、バルト海及び地中海のロシア海軍の艦隊間演習へ参加し、更にはアルジェリア人民民主共和国首都及びスペインのセウタ港への業務寄港を行なった。
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月11日から11月12日まで地中海エリアで任務を遂行した。
この間に、地中海で常時活動するロシア海軍艦船グループの艦として一連の合同活動へ参加した。
遠距離航海中にロシア巡洋艦の乗組員は一連の対空及び対潜防衛演習、更には海上で遭難した艦及び飛行装置の乗員を救助する演習を実施した。
北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(「055」、1986年11月5日就役、2016年12月末に近代化改装完了)及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」(「619」、1988年1月24日就役)は、『ロシア海軍の日』(7月29日)にクロンシュタットで行なわれる観艦式(主要海軍パレード)へ参加する為、2018年7月4日にセヴェロモルスク基地を出航しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はセヴェロモルスク基地を出航した]
2018年7月15日、『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する他の北方艦隊所属艦と共にフィンランド湾へ到着しました。
[7月29日の『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する北方艦隊の艦はフィンランド湾へ入る]
7月29日の『ロシア海軍の日』にはクロンシュタットの観艦式(主要海軍パレード)へ参加しました。
観艦式が終わった後、他の北方艦隊所属艦と共にクロンシュタットを去り、8月1日から他の艦隊の観艦式参加艦と共にバルト海で演習を開始しました。
[北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールはバルト海のロシア海軍演習へ参加する]
演習終了後、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」及び大型対潜艦「セヴェロモルスク」はバルト海から北海へ入り、ラマンシュ海峡(英仏海峡)へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは英仏海峡へ向かった]
8月8日にラマンシュ海峡(英仏海峡)の通過を完了し、8月9日から大西洋北部で演習を開始しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは北大西洋で演習を開始した]

8月11日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
8月15日にアルジェリアの首都アルジェへ入港しました。

[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェを訪れた]
8月19日にアルジェを出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクはアルジェリアを去った]
8月23日には地中海中部で演習を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフと大型対潜艦セヴェロモルスクは地中海中部で演習を行なった]
9月1日から8日まで地中海東部で実施されたロシア海軍とロシア航空宇宙軍の大規模演習へ参加しました。
[ロシア海軍とロシア航空宇宙軍の地中海演習(2018年9月1日~8日)]
その後も2隻は地中海東部に滞在していましたが、大型対潜艦「セヴェロモルスク」はロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」と別れ、9月21日にスエズ運河を通過して紅海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスクはアデン湾で海賊対処任務に就く]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」と別れた後もロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は地中海東部に滞在しており、10月17日には対艦ミサイルの迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは地中海東部で対艦ミサイル迎撃訓練を行なった]
10月23日にはキプロスのリマソール港へ寄港しました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはキプロスのリマソールを訪れた]
その後、地中海東部を離れて西へ向かい、11月9日には北アフリカのスペイン領セウタへ寄港しました。


[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを訪れた]
11月12日にセウタから出航し、ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはスペインのセウタを去り、大西洋へ出た]
その後、イベリア半島沿いに北上し、ビスケー湾へ入った後、11月16日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ入った]
11月20日にはノルウェー海へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはノルウェー海へ入った]
そして11月23日、母港セヴェロモルスクへ帰投しました。
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」にとっては、1989年以来、ほぼ30年ぶりの地中海への航海となりました。
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