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ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは2018年12月上旬に洋上試験を開始する

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『タス通信』より
2018年11月20日21時38分配信
【フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は(2018年)12月に試験へ出発する】
サンクトペテルブルク、11月20日/タス通信

ロシア連邦海軍のニーズの為にサンクトペテルブルク企業『北方造船所』で建造されているフリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2018年上旬に試験の為に海上へ出る。
火曜日に工場の広報サービスは発表した。

「プロジェクト22350フリゲートの最初の生産艦アドミラル・フロータ・カサトノフは、12月上旬には工場航行試験の第1段階へ入る準備が整います。
現在、工場の試験実施チーム及び乗組員は、初めて艦が海上へ出る為の最後の準備を完了しております」

声明では、こう述べられた。

この3週間、設計に沿った艦の全てのシステム~動力装置(メインエンジンの様々なモードでの動作を含む)及び電子機器、航法システム、通信、救助、居住、換気及び空調、艦の速力、機動性、安定性の点検が行なわれた。
更に、試験プログラムには、及びミサイル射撃の実施も加えられる。

前日(11月19日)、「カサトノフ」は、艤装岸壁の工場スタンドで磁力フィールドの管理測定を行なった。
フリゲートと共に海へ行く試験実施チームは、試験プログラムの下で研修を完了している。

フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は、プロジェクト22350の2番艦(最初の生産艦)である。
トップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は2018年夏に海軍へ引き渡され、更に2隻のフリゲートシリーズ(「アドミラル・ゴロフコ」「アドミラル・イサコフ」)が造船所の船台で建造されている。

22350フリゲートは、このクラスではロシア海軍で最も新しい艦である。
その排水量は約5000トンであり、29ノットの速力を発揮できる。
その上、フリゲートミサイル「オーニクス」及び「カリブル」、そして更に高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」で武装する。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲート2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]

「アドミラル・カサトノフ」は、2018年12月に洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始します。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2018年末に航行試験を開始する]



「アドミラル・カサトノフ」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されており、1番艦は2018年7月28日に就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2019年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2021年末就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2022年末就役予定



今後、プロジェクト22350は更に2隻が追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない]

その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になります。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の建造開始は2020年以降になる]
[ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の1番艦は2026年に就役する]
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