ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は洋上試験を完了した

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年12月10日13時33分配信
【ラフマノフ:コルベット「グロームキー」の国家試験は完了した】
最新のプロジェクト20380コルベット「グロームキー」は国家試験プログラムを成功裏に完了し、12月14日には受領証書への署名が計画されている。
12月10日・月曜日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは、2018年の結果の為のプレス会議において発言した。
「グロームキー」は、プロジェクト20380コルベット『アムール』シリーズの2隻目であり、太平洋艦隊の為に意図されている。
最初の艦「ソヴェルシェーンヌイ」は2017年7月に海軍へ引き渡された。
『アムール造船工場』で建造された「グロームキー」は、2018年8月末にウラジオストクの艤装基盤へ送り届けられた。
工場航行試験は10月末に始まった。
11月中旬に艦は初めて砲射撃を実施し、11月26日には対艦ミサイル「ウラン」を発射し、更に数日後、様々な方向からの空中攻撃を受けた。
2018年末までに「グロームキー」は太平洋艦隊へ加わる。
[Mil.Press FlotProm参照]
プロジェクト20380コルベットの全長は100メートル以上、排水量-2220トン。
航続距離-4000海里。
兵装-対艦ミサイル複合体「ウラン」及び高射ミサイル複合体「リドゥート」、魚雷、大口径砲及び擲弾発射機。
この他に、ヘリコプターKa-27対潜ヴァージョン駐留の為のヘリコプター発着場と格納庫が在る。
[プロジェクト20380/20385コルベット]

ロシア太平洋艦隊向けのプロジェクト20380コルベットの2隻目となる「グロームキー」は、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で2012年4月20日に起工されました。
[新世代コルベット「グロームキー」は起工された]
当初は2015年の引き渡しが予定されていましたが、建造工事は遅延しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"の建造は対ロシア制裁の影響により遅延する]
起工から5年以上が経過した2017年7月28日に造船台を出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の第2のプロジェクト20380コルベット"グロームキー"は造船台を出渠した]
契約軍人のみで構成される「グロームキー」乗組員は、2017年10月末までに編成を完了しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月1日4時21分配信
【太平洋艦隊は新たなコルベット「グロームキー」の乗組員の形成を完了した】
「グロームキー」乗組員は、11月24日にサンクトペテルブルクの海軍統合訓練センターへ到着しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2017年11月24日15時38分配信
【コルベット「グロームキー」の乗組員は研修の為にサンクトペテルブルクへ到着した】
2018年2月7日、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』を視察に訪れたロシア国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、「グロームキー」は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡されると発言しました。
[プロジェクト20380コルベット"グロームキー"は2018年末にロシア海軍太平洋艦隊へ引き渡される]
2018年5月下旬、サンクトペテルブルクでの研修を終えた乗組員が『アムール造船工場』へ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年5月27日17時5分配信
【アムール造船工場は最新のプロジェクト20380コルベットの加入の為の作業を続けている】
乗組員は6月下旬から「グロームキー」艦内への居住を開始しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年6月21日8時59分配信
【最新コルベット「グロームキー」乗組員は、造船工場から艦の受け入れを開始した】
8月中旬、「グロームキー」は浮きドックに載せられ、ウラジオストクへの移動を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の新型コルベット"グロームキー"はコムソモリスク・ナ・アムーレからウラジオストクへの移動を開始した]
8月31日にウラジオストクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"はウラジオストクへ到着した]
9月5日に浮きドックを出渠しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は浮きドックを出た]
その後、ウラジオストクの岸壁で最終艤装が行なわれ、10月中旬からは出航前の消磁作業が始まりました。


10月28日、「グロームキー」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を実施する為、ウラジオストクを抜錨して日本海へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は洋上試験の為にウラジオストクを出航した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"の洋上試験は日本海で続けられている]
最初の洋上試験実施後、一旦ウラジオストクへ戻り、次の洋上試験を行なう為、11月6日に再び出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は2回目の洋上試験の為に出航した]
11月15日には、艦載砲~A-190-01「ウニヴェルサール」100mm単装砲と、6銃身30mm機関砲AK-630Mの発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は砲撃試験を行なった]
11月26日には艦対艦ミサイル「ウラン」の発射試験が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は対艦ミサイルの発射試験を行なった]
その翌日・11月27日には、100mm単装砲による海上標的及び沿岸標的への砲撃が行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は100mm砲による対水上・対地砲撃を行なった]
11月29日には100mm単装砲と6銃身30mm機関砲により、対艦ミサイル「テルミート」(SS-N-2スティックス)を撃墜しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は対艦ミサイルの迎撃試験を行なった]
11月30日には、「グロームキー」のレーダーなどの動作点検の為、ロシア航空宇宙軍の爆撃機Tu-22M3、迎撃戦闘機MiG-31、戦闘機Su-35、太平洋艦隊海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142、Il-38が同艦への模擬攻撃を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"の洋上試験へロシア航空宇宙軍の爆撃機と戦闘機が協力した]
12月6日には、ピョートル大帝湾でヘリコプター(Ka-27PL)の発着艦試験を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"はピョートル大帝湾でヘリコプターの発着艦試験を行なった]
翌12月7日には、対潜/対魚雷複合体「パケート」の発射試験などが行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為の最新鋭コルベット"グロームキー"は対潜/対魚雷複合体パケートの発射試験を行なった]
これで「グロームキー」の洋上試験は全て完了し、12月14日には受領証書への署名が行なわれ、ロシア海軍へ納入されます。
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