新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦
本日(2018年12月20日)、プロジェクト22160哨戒艦の1番艦「ワシーリー・ブイコフ」はロシア連邦海軍へ就役しました。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年12月20日15時21分配信
【最初のプロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は黒海艦隊へ増強された】
12月20日・木曜日、モジュール哨戒艦プロジェクト22160のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は黒海艦隊へ加入した。
艦上への聖アンドレイ旗掲揚式典はノヴォロシースク海軍基地で開催された。
黒海艦隊広報サービスは、海軍への加入後、艦の乗組員は錬成及び特殊任務コースへ取り組み、その後、計画戦闘訓練活動の遂行の着手へ移行すると説明した。
プロジェクト22160は、海上経済圏の防護及び保護の為、『北方計画設計局』により開発された。
この艦で行動する将兵は、基地水域の防衛時には、海軍の部隊及び施設の安定を保障する。
コルベットは捜索救助機能、更には船団の護送及び海賊との戦闘を遂行できる。
プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、2014年2月26日に『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工された。
同艦は2018年5月に航行試験へ出発した。
12月初頭、セヴァストーポリへプロジェクト22160の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が到着した。

彼等には、黒海での一連の試験が待ち受けている。
[『Mil.Press FLOT』参照]
プロジェクト22160モジュールコルベットの排水量は1700トン、30ノットの速力を発揮する。
航続距離は6000海里、自立航行期間60日、乗組員80名。
艦上にはヘリコプターKa-27PSの駐留が提供される。
コルベットは標準的な兵装として有翼ミサイル「カリブル」の発射装置、76mm砲、高射ミサイル複合体及び機関銃を装備する。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの『北方計画設計局』が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。
[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]
2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。
2016年2月18日には3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
2016年5月8日、4番艦「セルゲイ・コトフ」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]
2016年11月25日、5番艦「ヴィクトール・ヴェリキー」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第5の新型哨戒艦ヴィクトール・ヴェリキーは起工された]
2018年1月13日、6番艦「ニコライ・シピャーギン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト22160哨戒艦ニコライ・シピャーギンは起工された]
1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2017年7月23日にゼレノドリスク造船所の造船台から出渠し、同年10月には内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市の『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。


「ワシーリー・ブイコフ」乗組員の編成は、2018年1月中旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はプロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフの乗組員の編成を完了した]
編成された乗組員団は、サンクトペテルブルクの海軍合同訓練センターで研修を行なった後、3月28日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク基地へ到着し、洋上試験の準備を始めた]
それから約1ヶ月半後の2018年5月8日、「ワシーリー・ブイコフ」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上試験を開始した]
それから1ヶ月以上経った6月18日、「ワシーリー・ブイコフ」は初めての砲撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは初めての砲撃試験を行なった]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはノヴォロシースクの観艦式へ参加しました。


その後、工場航行試験は完了し、2018年10月下旬から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で洋上試験を続けている]
「ワシーリー・ブイコフ」は12月中旬までに国家受領試験を終え、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工されています。
[ロシア海軍は2022年までに6隻のプロジェクト22160哨戒艦を受領する]
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2018年就役予定
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年12月20日15時21分配信
【最初のプロジェクト22160哨戒艦「ワシーリー・ブイコフ」は黒海艦隊へ増強された】
12月20日・木曜日、モジュール哨戒艦プロジェクト22160のトップ「ワシーリー・ブイコフ」は黒海艦隊へ加入した。
艦上への聖アンドレイ旗掲揚式典はノヴォロシースク海軍基地で開催された。
黒海艦隊広報サービスは、海軍への加入後、艦の乗組員は錬成及び特殊任務コースへ取り組み、その後、計画戦闘訓練活動の遂行の着手へ移行すると説明した。
プロジェクト22160は、海上経済圏の防護及び保護の為、『北方計画設計局』により開発された。
この艦で行動する将兵は、基地水域の防衛時には、海軍の部隊及び施設の安定を保障する。
コルベットは捜索救助機能、更には船団の護送及び海賊との戦闘を遂行できる。
プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、2014年2月26日に『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で起工された。
同艦は2018年5月に航行試験へ出発した。
12月初頭、セヴァストーポリへプロジェクト22160の2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が到着した。

彼等には、黒海での一連の試験が待ち受けている。
[『Mil.Press FLOT』参照]
プロジェクト22160モジュールコルベットの排水量は1700トン、30ノットの速力を発揮する。
航続距離は6000海里、自立航行期間60日、乗組員80名。
艦上にはヘリコプターKa-27PSの駐留が提供される。
コルベットは標準的な兵装として有翼ミサイル「カリブル」の発射装置、76mm砲、高射ミサイル複合体及び機関銃を装備する。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの『北方計画設計局』が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国の『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。
[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]
2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。
2016年2月18日には3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
2016年5月8日、4番艦「セルゲイ・コトフ」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]
2016年11月25日、5番艦「ヴィクトール・ヴェリキー」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第5の新型哨戒艦ヴィクトール・ヴェリキーは起工された]
2018年1月13日、6番艦「ニコライ・シピャーギン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト22160哨戒艦ニコライ・シピャーギンは起工された]
1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2017年7月23日にゼレノドリスク造船所の造船台から出渠し、同年10月には内陸水路を通って黒海沿岸のケルチ市の『ザリフ造船所』まで運ばれ、ここで艤装が行われました。


「ワシーリー・ブイコフ」乗組員の編成は、2018年1月中旬までに完了しました。
[ロシア海軍黒海艦隊はプロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフの乗組員の編成を完了した]
編成された乗組員団は、サンクトペテルブルクの海軍合同訓練センターで研修を行なった後、3月28日にノヴォロシースク海軍基地へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフはノヴォロシースク基地へ到着し、洋上試験の準備を始めた]
それから約1ヶ月半後の2018年5月8日、「ワシーリー・ブイコフ」は洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始しました。

[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは洋上試験を開始した]
それから1ヶ月以上経った6月18日、「ワシーリー・ブイコフ」は初めての砲撃試験を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは初めての砲撃試験を行なった]
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』にはノヴォロシースクの観艦式へ参加しました。


その後、工場航行試験は完了し、2018年10月下旬から国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型哨戒艦ワシーリー・ブイコフは黒海で洋上試験を続けている]
「ワシーリー・ブイコフ」は12月中旬までに国家受領試験を終え、2018年12月20日にノヴォロシースク海軍基地海軍旗初掲揚式典を開催し、ロシア海軍へ就役しました。
プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに6隻が起工されています。
[ロシア海軍は2022年までに6隻のプロジェクト22160哨戒艦を受領する]
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年12月20日就役
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2018年就役予定
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工/2019年就役予定
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工/2020年就役予定
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工/2021年就役予定
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工/2022年就役予定
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備され、ノヴォロシースクに駐留します。
[ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる]
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