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ロシア海軍の為の海軍歩兵戦闘車両プラットフォームが開発される

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『タス通信』より
2018年12月26日7時9分配信
【ロシア連邦海軍歩兵の為に高機動戦闘車両が開発される】
モスクワ、12月26日/タス通信

海軍歩兵の新たな戦闘車両が作成され、「中期的将来」ロシアで軍備採用される。
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフは、新聞『クラースナヤ・ズヴェズダー』へのメッセージにおいて、こう語った。

総司令官は指摘した。
「中期的将来には、敵の装甲物体及び人員を破壊(撃滅)し、戦闘任務遂行の全ての段階において火力支援を行なう指定戦闘任務の遂行場所まで海軍歩兵部隊を移送する為の海軍歩兵の標準戦闘車両の作成と軍備採用が計画されております」

コロリョーフは、新たな高機動水陸両用戦闘車両「北極を含めたあらゆる緯度及び気候条件下で海軍歩兵の活動の支援が可能である」と説明した。

以前にメディアが『ウラルヴァゴンザヴォート』のプレゼンテーションを引用して報じたように、海軍歩兵戦闘車両の戦闘重量は約35トン、速度-路上で時速75キロメートル、水上で時速37キロメートル。
車両の乗員は4名で構成され、揚陸隊員は10名の海軍歩兵である。
注目されるのは、海軍歩兵戦闘車両が、57mm砲AU-220M及び対戦車ミサイル「アターカ」で構成される戦闘モジュール「キンジャール」で武装できる事にある。

海軍歩兵の為の特殊戦闘車両(コード名「海軍歩兵戦闘車プラットフォーム」)の作成計画に関する初めての報道は、2013年に現れた。
この時、公開情報及びメディアは、新たな車両には、BMP-3100mm砲の戦闘モジュールを持つ車輪ベースを含む様々なヴァージョンが有ると伝えた。

現在、ロシア連邦海軍歩兵の軍備に特殊車両は無く、この系統は陸軍の装甲車両部隊で運用されている。
特に、海軍歩兵の軍備には、装甲輸送車BTR-80F及びBTR-82A、戦闘偵察巡視車が在る。



ロシア海軍新世代歩兵戦闘車両の開発の情報が最初に出てきたのは、2013年2月でした。

この時には、当時、当時ロシアフランスへ発注していたヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」級の搭載用という話でした。
[ロシアはヘリ空母ミストラル級の為の新たな歩兵戦闘車を開発する]

その後、「ミストラル」級の契約は破棄され、フランスロシアへ9億4975万4849ユーロを支払い、既に設置済みだったロシア製機器を全て取り外してロシアへ返却しました。
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル級]

しかし、ロシア海軍歩兵新世代歩兵戦闘車両の開発計画は「海軍歩兵戦闘車プラットフォーム」として存続しています。

記事中でも触れられていますが、これは基本プラットフォームをベースにして様々なタイプの車両に変身できます。
・歩兵戦闘車
・指揮車
・対空防衛車
・戦闘支援車
・偵察車
・自走砲

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更には、歩兵戦闘車としての武装にも5つのヴァージョンが有ります。
(上の模型は100mm低圧砲搭載ヴァージョン)
・戦闘モジュール「バフチャ」:100mm低圧砲及び30mm機関砲
・戦闘モジュール「キンジャール」:57mm砲
・30㎜機関砲モジュール
・14.5mm機関銃モジュール
・12.7mm機関銃及び7.62mm機関銃モジュール

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