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ロシア海軍のスーパーキャビテーション原子力水中無人機ポセイドンの水中速力は110ノット以上となる

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『タス通信』より
2018年1月4日19時27分配信
【情報筋:戦略水中無人機「ポセイドン」は200km/h以上の速度を得る】
モスクワ、1月4日/タス通信

(2018年)3月にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが作成を公表したロシア戦略無人水中装置「ポセイドン」は、時速200km以上の最大水中航行速力を得る。
金曜日、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「搭載潜水艦を去った無人機は、深度1キロメートル以上を時速200キロメートル(約110ノット)か、それ以上で進みます」
対談者は話した。
彼は説明した。
「ロケット魚雷シクヴァルのケースのように、無人機ポセイドンは、中間抵抗を著しく低減する空気空洞(装置の周囲に水蒸気空間を形成する-タス通信註)により最大速力で移動します」

情報提供者が付け加えたように「目標への道程を、ポセイドンは連続で最大航行深度1キロメートル以上、規定速力でコース上を進みます。
今日において、潜在敵の用いる手段で無人機を現実に撃破する事など、不可能です」


現代の原子力潜水艦の最大水中速力は、時速約60キロメートル(30~35ノット)であり、魚雷は時速90キロメートル付近(50ノット)である。
国内のロケット魚雷「シクヴァル」ロケットエンジンを装備しており、様々なデータによると、水中を時速370キロメートル(200ノット)の速力で進むが、距離は10キロメートル強で深度は浅い。

『タス通信』は、この情報を公式には確認していない。

[無人機「ポセイドン」について]
12月末に『タス通信』が他の防衛産業企業体の情報提供者から伝えられたように、現在、無人装置「ポセイドン」の水中試験が行なわれている。
彼は、海軍原子力潜水艦の内の1隻が、無人機の搭載艦として使用されると述べた。

ロシアが作成する無人水中装置は核動力装置を有するという事は、昨年3月にロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンが連邦教書演説で初めて話した。
この時大統領は、この無人機は通常は核弾頭を装備し、敵の沿岸インフラストラクチュア、航空母艦グループ、その他を破壊できると述べた。

装置「ポセイドン」は、搭載艦~原子力潜水艦を含め、大洋多目的システムと呼ばれる。
以前、『タス通信』防衛産業企業体の情報提供者より、ロシアが作成している無人水中装置「ポセイドン」は、敵の海軍基地を破壊する為、2メガトンまでの威力の核弾頭を搭載可能であると伝えられた。



[大洋多目的システム「ポセイドン」]

2018年3月1日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチン氏は教書演説を行ない、この中で、ロシアが開発中の各種新兵器に言及しました。
『タス通信』より
2018年3月1日18時25分配信
【プーチンが話したロシアの超兵器はどのようなものか】

この演説の中でプーチン大統領は、ロシア海軍「無人水中装置」について話しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月1日13時36分配信
【プーチンは水中システムの為の新たな原子力推進について話した】


プーチン大統領教書演説の後、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将「無人水中装置」について記者団へ説明しました。
[ロシア海軍の為の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)の開発は進められている]

コロリョーフ提督は、この原子力推進「無人水中装置」「大洋多目的システム」と呼んでおり、原子力潜水艦に搭載され、敵の領域付近で使用されると述べています。

この「大洋多目的システム」は、おそらく、数年前から開発が噂されている大洋多目的システム「スタトゥース6」の事でしょう。

これは、2015年11月10日のプーチン大統領ロシア連邦軍首脳の会議について報じたニュース映像の中で「偶然」映った図面に描かれていたのが発端でした。
(動画の1:45から大洋多目的システム「スタトゥース6」の説明図が映っています)
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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2015年11月12日20時17分配信
【知られざるプロジェクト「スタトゥース6」】


大洋多目的システムは、敵の海軍基地や、航空母艦グループなどを撃破する為の兵器です。
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その後、ロシア国防省は、この「原子力無人水中装置」などの公式に名前が付いていない新兵器の愛称を公募しました。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月23日4時27分配信
【ロシアは新たな国産兵器の為の名前を公表した】

その結果、原子力無人水中装置「ポセイドン」と命名されました。

その他の候補には「アヴローラ」、「プリボイ」などが有りました。


大洋多目的システム(原子力無人水中装置)「ポセイドン」『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、同プログラムの末までにロシア海軍へ制式採用されます。
「ポセイドン」の搭載艦は、セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造される原子力潜水艦になります。
[大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは『2018-2027年の国家軍備プログラム』において開発され、ロシア海軍へ採用される]

「ポセイドン」は2メガトンの核弾頭を搭載できるようです。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンは2メガトンの核弾頭を搭載する]

大洋多目的システム「ポセイドン」の動力には、液体金属(鉛ビスマス合金)冷却原子炉が使用される可能性も有ります。
[ロスアトムはロシア軍(海軍)の為の新たな液体金属冷却原子炉を開発する]

「ポセイドン」の海上での試験は既に始まっています。

[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの試験は進められている]

2018年12月には「ポセイドン」の水中試験が始まりました。
[ロシア海軍の大洋多目的システム(原子力推進水中無人機)ポセイドンの水中試験は始まっている]

今回、「ポセイドン」の水中速力は時速200キロメートル(約110ノット)以上になる事が明らかにされました。

更に「ポセイドン」は、ソヴィエト連邦時代に開発された超高速ロケット魚雷「シクヴァル」と同様のスーパーキャビテーション技術が使われるようです。
[超高速魚雷シクヴァルの改良型が開発される]

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