ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシはダメージコントロール訓練を行なった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2019年1月11日15時21分配信
【バルト艦隊の最新小型ロケット艦「ムイティシ」はダメージコントロール訓練を実施した】
バルト艦隊のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦のトップは、駐留地点での錬成任務K-1への移行の枠組みにおいて、消火及び浸水の際の乗組員の行動へ取り組んでいる。
訓練中に船員は、艦内室での火災の局限化及び消火、船体に空いた穴を塞ぎ、船外からの浸水の排水の複合活動を実行し、更には消火手段使用の技量を示した。
更に、事故セクションと中央監視所の乗組員の連携へ取り組んだ。
以前、ダメージコントロールの実地訓練が、沿岸基地の練習-訓練複合体「カスピ」で実施された。
艦のダメージコントロールの実地活動を行なう演習全体は、バルト艦隊の艦船部隊の戦闘訓練の義務的要素である。
[参照]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、近海ゾーンにおける戦闘活動実施の為に作成された。
その建造には、低視認(ステルス)技術が使用されている。
艦隊の艦のサイズは小型である:全長-67メートル、幅-11メートル、排水量-800トン。
その特性は、事実上敵のレーダーからは視認されない。
このクラスのロケット艦は、当初から公海で使用する為に設計されており、良好な耐航性を有する。
「カラクルト」の航続距離は2500海里、自立航行期間-15日、速力-30ノット。
「カラクルト」は打撃及び対空兵器複合体、戦闘管理、探知、照準及び通信システムを装備する。
この艦の基本兵装は、有翼ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」である。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の1番艦「ウラガーン」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年7月29日に進水しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の1番艦ウラガーンは進水した]
その後、造船所の岸壁で艤装工事が進められ、2018年5月19日にラドガ湖で工場航行試験を開始しました。

[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの航行試験が始まった]

7月初頭までにラドガ湖で計3回の工場航行試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは3度に渡り航行試験を行なった]
「ウラガーン」は、サンクトペテルブルクで7月29日に行なわれた『ロシア海軍の日』記念観艦式へ参加しました。

工場航行試験は9月中旬頃までに完了し、一旦造船所へ戻りました。

9月28日から最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンの国家試験が始まった]

「ウラガーン」は内陸水路で移動を行ない、10月7日には白海への出口となるベロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海沿岸のベロモルスクへ到着した]
「ウラガーン」は白海で、打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」の対地攻撃型及び対艦攻撃型の試射を含む各種試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海で洋上試験を実施した]
「ウラガーン」は内陸水路経由で11月上旬に『ペラ』造船所へ戻りました。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦カラクルト級1番艦ウラガーンは白海での洋上試験を終えてサンクトペテルブルクへ戻った]
11月15日にバルト艦隊基地バルチースクへ到着しました。

その後、バルチースクをベースにしてバルト海での試験の最終段階が実施されました。

ロシア海軍への引き渡しを前にして「ウラガーン」は「ムィティシ」Мытищиと改名されました。
「ムィティシ」はモスクワ近郊の小都市です。
2018年12月17日、小型ロケット艦「ムィティシ」で聖アンドレイ旗(海軍旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
「ムィティシ」は、バルト艦隊の第36ロケット艇旅団の第106小型ロケット艦大隊へ編入されました。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦1番艦ウラガーン改めムィティシはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
12月23日、「ムィティシ」は就役後の最初の海上戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の最新鋭小型ロケット艦ムィティシは対空戦闘訓練を行なった]
そして2019年1月11日には艦内でダメージコントロール訓練を実施しました。
なお、「ムィティシ」乗組員は、今回の訓練に先立ち、以前に陸上の訓練施設でもダメージコントロール訓練を行なっています。
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