fc2ブログ

ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2回目の洋上試験の準備を始めた

19-0115a.jpg
『タス通信』より
2019年1月15日18時18分配信
【北方造船所はフリゲート「アドミラル・カサトノフ」を年末までに海軍へ引き渡す予定であることを再確認した】
サンクトペテルブルク、1月15日/タス通信

造船企業『北方造船所』の専門技術者は、今春に予定されているフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の新たな段階の航行試験の準備を行なっている。
フリゲートは、年末までに海軍への引き渡しを計画している。
火曜日、同社の広報サービスは報道陣へ伝えた。

2018年12月末、フリゲートは航行試験の第1段階を完了した。
この時、一連の艦内居住保障システム、航法システム、通信、救助、生存性、換気及び空調が点検され、更には艦の速力、機動性、安定性が示された。

「現在、フリゲートは、春の段階の航行の準備を開始しております。
この艦の最初の出航では、500海里以上を走破し、試験実施チームは、速力26ノットで主動力装置の動作を点検しました。
カサトノフは、2019年末までに海軍へ引き渡さなければなりません」

声明では、こう述べられた。

第1段階の試験の結果、艦の良好な操縦性が認められた事は注目される。
12月末の結氷状況であるにも関わらず、試運転において、フリゲートの移動は、最大速力とそれほどかけ離れていなかった。
この課題は、次の段階で実行される。



[プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

プロジェクト22350フリゲート2番艦「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]

起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。

[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]

『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]

2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」「主要打撃複合体」が設置されました。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
これは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]

その後も艤装工事は進められ、2018年2月初頭の時点では完成度98パーセントでした。
[ロシア海軍のプロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・フロータ・カサトノフは98パーセント完成している]


2018年12月21日、「アドミラル・カサトノフ」は、洋上試験の最初の段階である工場航行試験を開始する為、造船所の岸壁を離れました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは洋上試験を開始した]


フィンランド湾における工場航行試験の第1段階を終えた「アドミラル・カサトノフ」は、2019年1月9日にサンクトペテルブルクへ戻りました。
[ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは最初の洋上試験を完了した]
最初の航行試験は、フィンランド湾が結氷していた為、速力は26ノットまでしか出さなかったようです。
(プロジェクト22350フリゲートの最大速力は29ノット)

今春に予定されている次の航行試験では最大速力を出すようです。

「アドミラル・カサトノフ」は、2019年末までにロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦アドミラル・カサトノフは2019年にロシア海軍へ引き渡される]


現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されており、1番艦は2018年7月28日に就役しました。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された]

[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)で建造。

「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2018年7月28日就役
北方艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2019年末就役予定
北方艦隊へ配備予定

「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2021年末就役予定

「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2022年末就役予定


プロジェクト22350フリゲートは、ロシア海軍においては「1等艦」に分類されています。
『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年9月20日21時1分配信
【海軍及び統合造船業営団は「アドミラル・ゴルシコフ」は1等フリゲートであると説明した】
なお、同じ「フリゲート」でも、プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)「2等艦」です。

つまり、プロジェクト22350フリゲートは、ロシア海軍巡洋艦駆逐艦クラスと同等という事になります。
[ロシア海軍の「1等艦」]


今後、プロジェクト22350は更に2隻が追加建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍は更に2隻のプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)フリゲートを追加発注するかもしれない]

その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になります。
[プロジェクト22350Mフリゲート(超ゴルシコフ型)]
関連記事
スポンサーサイト